愛のカタチ【JK&JM】 (ページ21)

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ジョングク君がお仕事に行ってしまった。

今日は、出勤予定時間が

いつもより遅かったみたいで

色んな話をしながら、

朝ごはんを食べた。

それにしても、

びっくりしたな。

この部屋には鏡なんてないから、

自分にまさかクマが出来てたなんて。

そして、それを見て、

《寝れなかったんじゃないか》

そう思ったジョングク君の鋭さ。

確かに寝れなかった。

ジョングク君は、

自分たちが騒がしかったせいだと

思っていたみたいだったけど…、

そんなことない。

ここにはそこまで声は聞こえない。

違うよ。

あの人のことを考えてたら

いつの間にか、一睡もせずに

ジョングク君と顔を合わせる朝になっただけだ。

『んー、ダメダメ。』

この部屋では、

ジョングク君の事しか考えたらダメだよ。

ジョングク君はいつも

この部屋から出る時言う。

「俺だけ見てて」

「俺の事だけ考えて」

って。

いつも念を押すように。

昨日は何も無かった。

何一つ、イレギュラーなことなんてなかった。

頭の中で、

昨日あった出来事をかき消して、

今日も、ジョングク君が帰ってくるまで、

壁の彼を見つめよう。