☆ ページ28
ずっとお父さんがいないことで寂しい思い・悲しい思いをしてきた私。
それでも、やっぱり、お父さんがいるとすれば…
_本物じゃないと意味がない。
そう思ってた。
実のお父さんは、私がお母さんのお腹の中にいる時に病気で他界。
原因は、早期発見ができなかったこと。
末期癌だったこと。
意気消沈してしまったお母さんは、私を産んだ後、すぐにこの田舎町に引っ越してきたという。
実家が近いのが一番の理由。
自然あふれる故郷で、傷ついた心を癒そうと思ったらしい。
そして、仕事に明け暮れる日々の中で出会った私にとって2人目となるお父さん。
でも、今思えば。
あの時。
お母さんが初めて私に第二のお父さんを紹介してくれたあの日。
駄々をこねとけばよかった、そう思う。
『北ちゃんと離れたくない』って。
だって、再婚してできたお父さんは、
すごく、腐った人だったから。
257人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆめゆめ。 | 作成日時:2018年10月14日 10時