☆ ページ25
北「壱馬。はよ、行こ。
美海が待っとる。」
壱「お、おう。」
北「じゃあね、A。
会えて、よかった。」
冷たい表情の北ちゃん。
…本当に、【会えてよかった】なんて思ってる?
社交辞令にしか感じられない。
なんで?どうして?
疑問しか浮かばない。
どうして、笑ってないの?
躊躇なく行ってしまった北ちゃんに、私は、
ただただ、固まることしかできなっかった。
壱「な、なんか…ごめんな?
北人なんか今日、おかしいっていうか…。
いつもはあんなんやないのに。」
『……うん。知ってる。』
知ってるよ?、壱馬。
知ってる。
北ちゃんがどんなにいい人かなんて、
世界で一番理解しているのは、きっと、いや、ぜったい、
私なはずだ。
壱「まー、また、会ったら遊ぼうな?」
重い雰囲気を打破しようと必死になってくれている壱馬。
『うん。遊ぼう。
ありがと』
そんな壱馬に、礼を告げて、丘をあとにした。
北ちゃん、どうしちゃったと?
その日は、光莉さんのご飯もあんまり喉を通らないまま、ベットに入った。
でも、感動の再会からのあの出来事は
ショックすぎて
悲しくて
ただ、ひたすら泣いた。
257人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆめゆめ。 | 作成日時:2018年10月14日 10時