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まあるい大きなおつき様 ページ42

帰って直ぐに聞いた声は、忌々しい糞太宰の声で、3年分の仕事をしただの首領にいいように使われただの、俺のセーフハウスにある一番高い葡萄酒を探偵社の医師と月見酒をしただの、兎に角五月蝿かった。つかなんで手前がいんだよ。酒を飲んだことに関しては締めるからな。

そして、話は移り俺をあの世界へ飛ばした異能力者の話になった。

そいつは、俺達が立っているすぐそばに拘束されていて、痣や乾いた血に薄汚れた衣類と、なんとも痛々しい見た目だった。

曰く、そいつはと或る組織の刺客で、対象を異世界へ移動させる異能らしい。発動条件は対象が籠に入っていることと、月が出ていること。月が欠けている程失敗する確率が上がるという。あの日は、丁度満月で運良くあの世界へ行けたらしい。

本当に幸運だった。下手したら俺は死んでいた。その敵組織もそれを狙っていたんだろう。

そして、姐さんを筆頭にその組織に乗り込み、組織は崩壊、この異能者のみ回収し情報を吐かせたのが昨日のことだそうだ。

俺はモブ異能者の前にしゃがみ、目線を合わせて一方的に話す。

「なぁ、俺は手前に感謝してンだぜ」

「……」

「あんな世界があったなんてな。それに、異能力の無い世界で、普通の生活が出来た。それが出来たのは、手前が異能で俺を飛ばしてくれたからだ」

ありがとな。

周りの人が、目の前の異能者も太宰も例外なく驚きを隠せないでいた。


「手前を殺すのは惜しいと思ってる。Ifがあるかもしれないからな。だが、この組織はそれを許さない」






だから、









「苦しまないように殺してやるよ」









そいつの視界をそっと塞ぎ、もう一度口に出さずに感謝を述べ、









異能で頭部を破壊した。









月は、見えなかった

小鳥が夢を見る頃は→←こどもがかえったあとからは



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フレタスートめんどくさい - 銀魂しか勝たん!! (2022年8月10日 19時) (レス) @page10 id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
ぱけぽん工房(プロフ) - えあああああ!?(語彙力)ナニコレ最高です…私も中也君好きなんですよ....(あとはルーシーちゃんとQくんと梶井さんです)迷惑でなければ、私も文マヨと第五フレンドになってもらっていいですか....!?(((久しぶりに同志に出会えました。)))) (2020年2月19日 22時) (レス) id: dc4902060f (このIDを非表示/違反報告)
Q(プロフ) - 文マヨでQちゃんが実装されたときは発狂しました(突然の告白)。推しなので60回ほどガチャを回しましたがまだ出てきません。あ、それと中也さんの異能物凄く便利ですね。家に一人欲しいです。ゴーゴリさんまたは猟犬部隊でも構いませんので誰か来てください。 (2019年12月23日 21時) (レス) id: 6648728ee7 (このIDを非表示/違反報告)
ラズベリー(プロフ) - 私ユリイ・カノンさん大好きなんです!語りたいです (2019年12月8日 19時) (レス) id: 56fb91a534 (このIDを非表示/違反報告)
しぐれくじら(プロフ) - おーーーー!面白い!トリップ物でこの作品が1番好きです!私の好みドストライクの作品!!!更新頑張ってくださいね! (2019年11月18日 17時) (レス) id: 5858b56321 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:嘘つきちょこれーと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/247/  
作成日時:2019年5月6日 19時

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