悩み : 1 ページ10
.
いろんなことをして、いつの間にか夜になっていた。そろそろミンギュ君が来るのかなと思っていた。しかし、私の部屋にノックして入ってきたのは、えへへと照れ笑いをしているヒョンジュン君だった。
HJ「すみません、ミンギュヒョンよりも先に俺が行くことになったんです」
と、少し鼻にかかる声すらも可愛く思えた。
「全然、気にしてないよ。」
私はただ練習生たちの話を聞くだけだ。
「何していく？お茶でも飲む？」
そう聞くと、ううんと首を横に振った。
HJ「実は、…ヌナに頼み事をしにきたんです。」
くりくりの目で私をしっかりと見ていた。
HJ「ミンギュヒョンが、…すごく辛そうで。絶対ヒョンは弱音なんて言わないし、文句も言わない。……だから、ため込んでいて、本当に辛そうなんです。」
この子は優しい子なんだとわかった。自分の悩みもたくさんあるはずなのに、誰かのためにここまで不安そうに話すなんて。
HJ「ヒョンはたくさん悩んでると思います。だけど、俺が年下だから頼りにならないし、……ミンギュヒョンのためにどうにかしたいんです。俺は、ヌナにこうやって頼むことしかできない。」
今にも泣きだしそうな子は、自分のためじゃなくて、誰かのために泣こうとしてる。
HJ「ミンギュヒョンを少しでもいいので、支えになってあげてください。」
口を曲げ、眉毛をさげて、ウルウルと泣いているこの子のためにもしなきゃいけない。
「わかったよ」
ティッシュを渡して、
「ヒョンジュン君は優しいんだね」
私は彼の意外と大きな背中をぽんぽんと叩いた。
HJ「うっ、うぅ…」
「頑張ってみるね」
きっと、彼はほかにも自分の悩みがあると思う。
だけどその悩みを具現化することは難しくて、しっかりと伝えることができるのはミンギュ君のことだけ。それでもヒョンジュン君にとってミンギュ君の存在は大きいから、ミンギュ君の悩みが少なくなれば良い…という事だと思った。
.
MG「先にヒョンジュンが行くって聞かなくて…俺も早くここに来たかったのに…」
ヒョンジュン君は泣き止むまでこの部屋にいて、催促をしにきたミンギュ君にそっけない態度をとってこの部屋から出て行った。「どうしたんだろ…」と少し驚きながらもミンギュ君はこの部屋に入った。
MG「ヒョンジュンはどんな話をしてたんですか？」
「それは秘密」
私はミンギュ君に紅茶を淹れた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 671人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かんめい(プロフ) - Pさん更新お疲れ様です!Pさんの書くお話大好きで読ませてもらってます!更新待ってます！頑張ってください！ (2019年11月10日 12時) (
レス) id: 969093f59d (このIDを非表示/違反報告)
P(プロフ) - 好さん» いつも読んでくださり、ありがとうございます。私自身も話がちょっとずれてることは感じております。なので、プデュらしい(?)話に戻すとは思います。しかし私の個人の好みに沿って話を作るのでご期待には答えれないかもしれません。申し訳ないです。 (2019年10月4日 16時) (レス) id: ce49c7014e (このIDを非表示/違反報告)
P(プロフ) - odenden105さん» マリモンは正義です！ (2019年9月21日 0時) (レス) id: ce49c7014e (このIDを非表示/違反報告)
odenden105(プロフ) - マリモン出してくるなんてずるいです！！！！好きです！！！！ (2019年9月20日 13時) (レス) id: 26eea8ab58 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：P | 作成日時：2019年9月12日 9時
