再びアイナナの世界にトリップしました。 (ページ22)

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一時の休息４ページ22

ビックウサミミマウンテンに乗り終わり、皆で休憩をする。

私と陸は見事に『誰が全員分のジュースを買うかじゃんけん』で見事に負け、雑談をしながら買いに行く。

二人でジュースを持ちながら歩いていると、丁度私とすれ違った女の人がハンカチを落としてしまった。

だがそれに気づかず、女の人と、彼氏であろう男の人は先へ進んでしまう。

「あぁ、ちょ、ごめん、陸！これもって先戻ってて！」

七「え？うん。」

何があったのかわからない様子の陸にジュースを少し追加させ、ハンカチを拾うと少し駆け足で女の人の元へと向かった。

「あの、すいません！」

女「はい？」

綺麗な顔立ちをした女の人はキョトンとした顔で私を見つめる。

「これ、あなたのですよね・・・？さっき落としましたよ。」

女「あ！す、すいません！ありがとうございます！」

ほっとしながら女の人にハンカチを渡す。

すると隣にいた、いかにも女遊びが激しそうな男の人が女の人の肩を抱き寄せ話しかけた。

男「おいおい、俺があげたプレゼント、落としてたのかよ。」

女「えへへ、ごめーん。」

おおう、なんや急にいちゃつきやがって。

男「それよりだ。」

「？」

男の人は女の人を引き寄せたまま私の方を見る。

男「あんた、名前は？」

正直に言っていいのか迷ったが、とっさにいい名前が思いつかなかったので本名を言う。

男「へぇ、やっぱりな。見たことある顔だと思った。」

男の人は女の人から離れると、私に近づいてきた。

なんとなく怖い雰囲気を持つ男の人に、体が自然と後ろに下がる。

ここだけ世界が夢の国じゃないみたいだ。

男の人は私の前に立つと、右手を差し伸べてきた。

わけがわからず、ただその右手を見る。

男「俺、御堂虎於っていうんだ。よろしく。」

「は、はぁ・・・よろしくお願いします・・・。」

握手を返すと、二人はそそくさとどこかへ行ってしまった。

よろしくって言ったって、もう会う事なんてないだろうと疑問に思う。

もしかして芸能関係の人だったのかな・・・？

なんて思ったのもつかの間、私が皆の元へと戻り残りの時間を過ごすと、この些細な出会いなどすぐに忘れてしまった。

とりあえずウサミミフレンズパーク、めっちゃ楽しかったです。