再びアイナナの世界にトリップしました。 (ページ18)

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揺れる気持ちページ18

あの後、陸はひたすら私たちに泣きながら謝り続けた。

もちろん、メンバーの中で陸を責める人はいない。

次の日、陸を除いた皆で談話室に行くと、ゼロアリーナの総支配人と名乗る人が来ていた。

その人によると、こけら落としで2日目を私たちに任せたいそうだ。

無事こけら落としに参加できるとわかり安心はしたが、陸の体調を心配する気持ちの方が強かった。

その後の事。

偶然仕事が空いていた`MEZZO"は、陸の為にと、リビングの掃除や料理を作っていた。

ちなみに私は陸の話相手。

七「・・・一織、怒ってるよね。」

「なんで？」

陸は顔を俯かせながら、掛け布団を強く握りしめて理由を話した。

七「・・・ライブ、最後のアンコールに出られなかった。絶対に怒ってるよね。」

「・・・そんなことないよ。一織は怒ってない。」

七「一織、そう言ってた？」

「・・・直接怒ってないなんてのは聞いてないけど、一織は全く気にしてない様子だったよ。むしろこけら落としの事で頭がいっぱいみたい。」

七「・・・！そうだ、こけら落とし！どうなったの！？」

「こけら落とし、俺達2日目だってさ！やったな！」

七「・・・！そっかぁ・・・っ、良かった・・・！」

陸の瞳から涙が出てくる。

七「皆の足引っ張らなくて・・・っ、良かった・・・！」

「・・・おけら落とし、頑張ろう？それまでに体調頑張って回復させよ！俺、手伝える事はなんでもするから！」

七「・・・っ、ありがとうっ・・・聯・・・」

俯いて泣いている陸の頭を撫でながら思う。

半分しかストーリーを読めていないせいで、こけら落としがどんな風に行われるかはわからない。

この後センターは一織に変わってしまうだろう。おそらくだが私は変わらない。

こけら落としも一織と私がセンターなのかな。

陸の今までの努力を考えると、凄く切なくなってくる。

陸が泣き止みしばらくすると、壮五と環が入って来た。

壮五はテーブルにご飯を乗せ、陸は食べながら三人でお話をする。

内容は天の事。陸の具合が悪くなった時の天の話を聞いて、やっぱり優しい人なんだなと改めて感じる。

しばらくすると、紡が入って来た。

五「じゃあ、僕たちは行こうか。」

四「うす。マネージャーりっくんの枕なったげて。俺たちよりマネージャーの方が、おなか柔らかいだろうから。」

七「ちょっ、え！？」

壮五と環が出て行き、私はこの後仕事の為出て行く。

七「聯～っ！」

「・・・頑張れっ！」

頑張れ陸。