アメリカ物語78 ページ32
{赤司side}
赤司「!・・・・・・"帝王"・・・。」
貴方「持ってるだろ?俺と同じく眼を。」
赤司「でも、どうして"
貴方「そりゃあ〜お前が身体を乗っ取られたあとにアイツが俺に勝負をしかけてきたからな。覚えてないか?」
赤司「覚えてはいます・・・。何せ乗っ取られた直後から意識はあったんです。2人の会話も聞いていました。ですが、眼の話なんて1度も・・・」
貴方「言葉のあやだったがあいつは少なからず眼があることを匂わせてたよ。だけど・・・元々俺は、お前に眼があることは見抜いていたんだ。」
赤司「!」
貴方「開眼前でも眼の持ち主は特有のオーラを持っている。開眼後、その眼に慣れてくると試合中・・・眼があることを悟られないようオーラを隠すようになるんだ。だけど、それまでは不慣れなこともあって意識的にオーラを隠すなんて不可能。・・・どうやら俺はそういったもんを敏感に感じられる体質だったらしい。」
赤司「・・・だから軍分けのテスト後に俺のことを見て・・・」
貴方「そう。見えてたぜ・・・瞳の奥に眠る爛々と燃え上がるような強い力を。"綺麗なリング"を描いてて見惚れちまうところだった。」
手に顎を乗せ、こちらを見下ろす白咲さんの瞳が"あの眼"に変わっていた。前よりも鋭さを増したような輝きを見せながらではあるが、白咲さんの表情は穏やかで口元は笑っている。
・・・
この人はどうしてこんなにも・・・
"綺麗な人"なのだろうか。
.
貴方「まあでも、"あの眼の所有権"はあちら側みたいだな。」
赤司「所有・・・権・・・?」
貴方「!・・・・・・そうか・・・赤司はまだ気付いていないのか。それなら眼のことについてはこの辺にしておこう。何でもかんでも話しちまったら、それこそ赤司のためにならないさ。それよりもさっき話したことの方が需要がある。」
赤司「"盟約"についてですか?」
貴方「そうだ。これはお前のことでもあって、扉の向こうにいるあいつらのことでもある・・・」
赤司「・・・」
重い身体を起こし、白咲さんと一緒にあの扉を見据えた。
赤黒くて常軌を逸脱している扉。
その先には仲間と別の俺が待ち構えている。
白咲さんがいる以上、
あの扉と向き合える・・・・・・そんな気がした。
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だお(プロフ) - 明待霧夜さん» 7年・・・!!数字にすると思ってたより長くて驚きました(泣)!長期間更新停止していたのにも関わらずに読んだくださってとても嬉しいです!またちょくちょく更新頑張りますね・・・! (2022年11月9日 22時) (レス) id: 8108c641b1 (このIDを非表示/違反報告)
明待霧夜(プロフ) - だおさんお帰りなさい! キセキ物語の終盤から連載を追い始め、かれこれ7年以上白咲ちゃんの物語を追っていることに気づきました…! これからも応援させてください…! (2022年11月8日 6時) (レス) @page23 id: 31d5edc1c2 (このIDを非表示/違反報告)
だお(プロフ) - あやかさん» コメントありがとうございます・・・!!戻ってきて初めてのコメントだったので感極まりました( ; ; )読んでくださってありがとうございます! (2022年10月26日 17時) (レス) id: 8108c641b1 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - うぁぁぁ!!かっこよすぎますっ!!好き!!*°♡ (2022年10月26日 14時) (レス) @page21 id: 1bbfe76602 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だお | 作成日時:2022年9月28日 23時