頂きの景色2 ページ4
−−−貴方side−−−
貴「バレーやる割には小さい奴だったな。」
長い廊下を歩きながら、さっきチビちゃんを撫でた手を見つめていた。チビちゃんが背負っていたエナメルバッグには、バレーボールのキーホルダーがついていたため瞬時に理解した。
あの体型からするときっと･･･リベロくらいしかできないであろう。バレーボールは体格の差によって有利不利になることなんて当たり前の競技。チビちゃんがどんなプレイをするかは分からないが、どちみちこの先の未来は苦しいことだろう。
貴「皮肉なモンだな･･･」
？「あ！いたいた！！Aー！！」
貴「！」
突然、名前を呼ばれたことで顔を上げると、よく知ってる顔の奴がこちらに向かって走ってきていた。
貴「
道宮「見てみて！入部届けを出してくれた子がいたんだ！明日にでも練習に出てくれるって！」
貴「へ〜！そりゃよかったじゃない！いきなり走ってきたから何事かと思ったよw」
嬉しそうに入部届けの紙を握しめているのは、女子バレーボール部の主将である道宮結。後輩思いのしっかり者で、人１倍努力しているのが彼女だ。
確かに･･･今の私たちの人数で試合に出られるのがやっと。私たち３年が引退したあとでは、試合に出られる程の人数がいないのだ。それも含めてのことか、こんなにも結は喜んでいるのだろう。
そんな結をみて、ついつい私も微笑んでしまう。
道宮「３年の私たちにとって今年が最後だからさ･･･今年こそはベスト８まであがりたいね、春校予選。」
貴「ああ、そうだな。」
道宮「それで！沢山プレイみてもらって、うちらの高校をアピールすればさ！もっとAにも声がかかると思うの！」
貴「！」
道宮「Aは本当に天才だよ。完璧な位置にいつも上げてくれて、的確な指示をくれて･･･私はもっと沢山の人にAを見てほしいと思ってる。」
貴「い、いや･･･私は別にそんなこと望んでないし;。結たちとバレーできることが何よりも楽しいからさ。」
道宮「A！Aはもっと上を目指した方がいいよ！凄いもの持ってるんだからさ！」
貴「･･･ああ。」
道宮「あ、そうだ。私監督に用事があったんだった。それじゃA！また練習でね！」
そう言った結は来た時のように颯爽と走っていってしまった。まるで嵐のようだな。
･･････上を目指せ･･･か。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 329人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ショートケーキ@アップルパイ.塩キャラメル - 続きが気になります！！更新がんばってください！！！ (2018年4月2日 13時) (
レス) id: fde59771b6 (このIDを非表示/違反報告)
だお(プロフ) - mira太郎さん» 訂正ありがとうございます！助かりました(^-^) (2018年3月2日 18時) (レス) id: 3091a324c1 (このIDを非表示/違反報告)
mira太郎(プロフ) - 及川は岩泉のこと岩ちゃんって呼んでますよ〜！ (2018年3月2日 17時) (レス) id: 698cf842a0 (このIDを非表示/違反報告)
*サク* - おぉ！ハイキューですか！しかも菅原兄妹！イラストも文章もとても素敵です！これからも更新頑張ってください！ (2018年1月21日 23時) (レス) id: ce5d172f50 (このIDを非表示/違反報告)
月詠 - ふぉおおお！！ついに双子の絡みが…！これからの更新楽しみにしています、頑張ってください！！ (2017年12月18日 10時) (レス) id: a434bbf6d6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：だお
| 作成日時：2017年10月14日 0時
