頂きの景色20 ページ22
−−−貴方side−−−
貴「凹むなよ、1回リズムを変えるだけだ。」
影山「っ・・・スンマセン。」
貴「・・・」
.
「烏野セッター替わったぞ!?」
「あの影山ってセッター凄えのに、このタイミングで替えちまっていいのかよ。」
「なあ、今入った烏野のセッターってさ・・・」
「ん?えーと・・・パンフには〜2番・・・3年だな。」
「げ!じゃあ入りたての天才1年にスタメン獲られたんだな!!」
「きっついねー・・・かわいそ。」
.
貴「・・・」
.
.
これは・・・夢なのかもしれない。
そう考えながら1歩ずつ足を進める感覚はちゃんとしていて、コートを伝って応援の音や選手の動く感じが振動として全身に伝わってくる。紛れもなく・・・現実に近い。
つっても、人の中身が入れ替わるなんて・・・そんな話信じられる訳がない。半ば半信半疑でコートへと足を踏み入れた。
この前、孝支から聞いていたのは青葉城西との練習試合だったが、この場の雰囲気からしてただの練習試合なんかではないと分かる。先程替わった影山の余裕のない表情や、部活に来ていなかった旭や西谷の存在。それに、監督としてベンチに座っている烏養さん。
予知夢・・・的な夢を見ているのだろうか。
それに、ギャラリーから孝支に対して飛び交う会話。それが本人に対してどれ程堪えるか分かってんのかよ。双子だからじゃない、そういった小さな事が選手のポテンシャルを下げたりもするんだ。
.
貴(!・・・・・・うっわ・・・)
セッターポジションに立ち、自分の前に立ちはだかるネットを見上げた。女バレのよりも断然高くて、圧倒的存在を放っている壁。そして、女バレよりも身長がデカくて、体格の良い選手たち。
これが・・・男子バレー。
貴「すげぇ・・・」ボソッ
澤村「スガどうした?」
貴「!」
心配したのか大地が私に話しかけてきた。よくよく周りを見れば、旭や田中、西谷に入りたての月島までもがこちらを見据えていた。
最悪の状況・・・
孝支ならどうやって対応する?
どうやって皆を導く?
どうやって個性を生かす?
どうやって・・・セッターをする?
そう考えた私はすぐさま行動に移した。
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ショートケーキ@アップルパイ.塩キャラメル - 続きが気になります!!更新がんばってください!!! (2018年4月2日 13時) (レス) id: fde59771b6 (このIDを非表示/違反報告)
だお(プロフ) - mira太郎さん» 訂正ありがとうございます!助かりました(^-^) (2018年3月2日 18時) (レス) id: 3091a324c1 (このIDを非表示/違反報告)
mira太郎(プロフ) - 及川は岩泉のこと岩ちゃんって呼んでますよ〜! (2018年3月2日 17時) (レス) id: 698cf842a0 (このIDを非表示/違反報告)
*サク* - おぉ!ハイキューですか!しかも菅原兄妹!イラストも文章もとても素敵です!これからも更新頑張ってください! (2018年1月21日 23時) (レス) id: ce5d172f50 (このIDを非表示/違反報告)
月詠 - ふぉおおお!!ついに双子の絡みが…!これからの更新楽しみにしています、頑張ってください!! (2017年12月18日 10時) (レス) id: a434bbf6d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だお | 作成日時:2017年10月14日 0時