虹村と幼なじみの夢物語【最強の向こうへ】Part3

夢物語96〈LASTGAME終了〉 ページ6

−−−貴方side−−−









Jabberwork91対VORPALSWORDS92









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審判「VORPALSWORDSの勝利！！！！」









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審判が勝利宣言をしたその瞬間、会場は歓喜の渦と化した。あいつらに向けての祝福の紙吹雪が舞う中、俺はその場で黒子たちを見つめた。



笑顔で駆けていく黄瀬･･･



痛みをこらえながらも微笑む紫原･･･



口の端を上げて優雅にメガネを上げる緑間･･･



あいつらしい不敵な笑みを浮かべる青峰･･･



澄んだ紅色の瞳に仲間の姿を映す赤司･･･



そして･･･



ベンチで涙を浮かべながら喜ぶさつきちゃん･･･



チームメイトたち･･･



会場の観客･･･









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貴「･････････ふっ･･･」









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皆で勝ち取った勝利を握りしめるかのように空へ拳を掲げる黒子たちを背に、ゆっくりと歩き始めた。別にこれが初めての敗北なんかじゃない･･･小学校の時は負けることがあったが、中学では敗北知らずで引退することができたからだろうか。



久々の敗北感に胸が痛む。



･･･が、それでも清々しかった。



だって見てみろよ、あいつらを。



"最高の仲間たち"で勝ち取った勝利･･･



あれは･･･昔、俺も味わったもの。



拳を作り、静かにそれを見つめた。どんなにつらいこと苦しいことがあっても、最高の仲間がいたから中学時代3年連続全国制覇を果たすことができた。それを思い出すだけでも微笑ましい。









貴「あれは最高傑作だったよな･･････修。」









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『終わったなA･･･俺たちの物語が。』









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貴「確かにあの試合が俺たち『最強コンビ』の最後の試合だった。けどまあ･･･あの時から俺の役目は中途半端だったけどよ･･･」









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やっと･･･役目を果たした気がする。



つーか･･･



あいつらを見てると余計に･･･



またお前とバスケしたくなっちまったよ･･････修。

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