虹村と幼なじみの夢物語【最強の向こうへ】Part3

夢物語94 ページ4

−−−貴方side−−−









貴『お前･･･何であんなプレーしたんだ？』


ｺﾞｰﾙﾄﾞ『ああ？あいつら煩かったからな、戦意失くすまでボコボコにしてやったまでよ。あの悔し顔見たか？傑作だったぜ。』


貴『ハア･･････だからといって度が過ぎてる。』


ｺﾞｰﾙﾄﾞ『じゃあ何だ？弱いヤツ相手にどんだけ手加減すればいいんだよ。もっと強いヤツがいるならいいけどな。』


貴『･･･』









.









あの時の俺は･･･無意識にナッシュと彼らを重ねてしまった。自分より強い強者に飢えてるその瞳は彼ら･･･『キセキの世代』によく似ていた。



今頃･･･黒子たちはどうしているのだろう。



もう会えないかもしれない後輩たちのことを、どこか頭の隅でずっと気にかけていた。何せ･･･俺は中途半端に彼らを育て、そのままアメリカに行ってしまったから。



だから･･･その代わりとしてだったのだろう。そんなナッシュの姿をみて、自然と俺は口にしていた。



『お前に付いていく』･･･と。



お前は･･･あいつらによく似ているんだ、ナッシュ。









.









.









.









黒子「負けるもんか･･･僕たちは絶対に勝つッ!!!!!」


ｺﾞｰﾙﾄﾞ〔ふざけんなッッ！！つけあがってんじゃねえよサルが！！俺に勝とうなんて100年早えんだよ！！テメェごとき一瞬でつぶしてやrｯ･･･〕


青峰「1人じゃねえよ！勘違いすんな！！」


火神「勝つのは･･･"俺たち"だ！！！」









ナッシュに立ち向かっていく黒子たち･･･



ここからならまだ間に合う･･･！



そう思った時、走り出した俺の目の前を2つの背中が遮ったのだ。はっ･･･ここでダブルチームかよ。









.









.









.









貴「･･･クソが･･････」


赤司「･･･」


緑間「･･･」









目の前を遮るその隙間から俺はナッシュを見据えた。それだけで俺の瞳は揺れているのだと実感するほど、そして･･･急に心拍数が上がっていることに身が震える。



全身で感じているのだ･･････"敗北"を。









貴〔ナッシュ！！！！〕


青火「「終わりだ！！！ナッシュ！！！！」」


ｺﾞｰﾙﾄﾞ〔おおおおおおおッッ！！！〕









次の瞬間･･･



黒子が宙へとボールを放った。

夢物語95＆イラスト→←夢物語93

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す