虹村と幼なじみの夢物語【最強の向こうへ】Part3

夢物語109 ページ19

−−−貴方side−−−









貴「あーあ･･････名残惜しいな。」









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暗い廊下を進むにつれて小さくなっていく会場の大歓声。今まであそこで黒子たちと戦っていたと思うと無意識に笑みが溢れてしまう。



壊れたはずの歯車が全て絡み合い、またあーやって1つにまとまり回っている。その1つになるまで沢山の壁にぶつかったことだろう。



その度に仲間たちと支え合い、新しい光とともに戦った日々は彼にとって輝かしい思い出になるに違いない。そして･･･これからの糧となる。



黒子にとっても･･･



そんで･･･



火神大我にとっても･･･









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貴「･･････面白い奴だな。」









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彼はただ戦うことを楽しみ、無自覚だったかもしれないが、彼を中心に皆がまとまったと言っても過言ではない。皆が再び元通りになったのは、やはり2人の存在だ。



たとえ2人が離れたとしても･･･



彼らならきっと。



これからまた新たな楽しみが出来たような気がした俺は、その楽しみに胸を弾ませながら上着を羽織った。









貴「火神大我･･･どんな驚きを見せてくれるかな。」









･･････と、その時だった。









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？「A！！！！！！！」









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貴「！」









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誰かが俺の名前を叫んだ･･･



いや･･･



『誰か』なんかじゃない。



嗚呼･･･



懐かしいな。









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後ろから足音が近付いてくる。



荒々しい息遣いも･･･走ってきたのだろうか？









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？「ﾊｱｯ･･･ﾊｱｯ･･････まさか、また挨拶なしでいなくなっちまうのか？A。」


貴「あっはは･･･やっぱ根に持ってますよね;」









懐かしい声･･･昔、どれ程救われたものか。



俺は･･･ゆっくりと振り返った。









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貴「お久しぶりッスね･･････小野先輩。」

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