虹村と幼なじみの恋物語【最強女主】Part2 (ページ13)

今日:2 hit、昨日:7 hit、合計:299,399 hit

恋物語50 ページ13

－－－虹村side－－－

貴『…………かはw』

.

.

ステージから俺の隣りに飛び降りたAは、その場で小さく笑った。

.

.

虹村「………何笑ってんだよ。」

貴「いや、ついなw………んで？そいつはいつ一軍入りするんだ？」

虹村「今日中にコーチが監督に推薦すると言ってからまだ決まったわけじゃねぇよ。」

貴「へー……そっか。」

虹村「…………随分楽しそうだな。」

貴「……そう？」

.

.

最近...

他校と試合をしたとしても、途中で赤司たちと代えられてしまい満足な試合が出来ていなかった。

それがあるからなのか...

いつもならウザいくらいはしゃいでいた俺たち5人組だったが、前と比べて静かになった。俺たちだけじゃない………2年生全体だ。

旗から見てもそれ程気になる事はないが、明らかに俺たち2年には………"最年長としての自覚"が芽生え始めている。

自分のためではなく、チームの事を優先して考えなければならない立場になったのだ。だから落ち着きを持ってバスケに取り組んでいた...

そんな時に…

Aがこれ程にまで楽しそうに笑みを浮かべているのは久しぶりに見た。

待ち望んでいたかのような…

そんな笑い方…

.

.

.

.

貴「………"黒子テツヤ"。」

虹村「！」

貴「一体………俺たちにどんな刺激を与えてくれるんだろうな。」

虹村「まだ決まったわけじゃねぇって。」

貴「いいや、絶対来る。」

虹村「…」

貴「何せ……

.

.

.

.

.

.

.

俺が目をつけていたのは………"彼"だから。」

.

.

そう言うとAは俺の方を横目で見ながら、妖しい笑みを浮かべた。

.

.

虹村「………あいつが………俺たちに何をしてくれるってんだ？」

貴「してくれるさ、きっと。だからこそ……俺たち2年には面倒見る責任がある。これからのあいつらのためにも…」

.

Aは目を細めながら、後始末をしている青峰たちを見つめた。

…………

そういうとこは…

相変わらず変わらないのな…

面倒見良い所は…

俺も黙って青峰たちを見つめた…