側にいられたら【Nozomu.K】 (ページ2)

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高校一年生の春。

私と望は出会った。

同じクラスで隣の席でイケメン。

最初の印象はこれくらい。

んでもって異常にモテる。

女の子に優しくて笑顔が可愛くて。

望の中で私はたくさんいる女の子の1人

" A " って名前で呼んでくれるのも
みんなとおんなじでなんにも特別なことなんてない。

そう思ってた。

でも、

夏休み前。

私が忘れ物を取りに学校に戻った放課後。

聞いちゃったんだもん。

_________

『ギャハハハハ！』

望とその友達の声が教室から響いて来て
入りたくても入れない。

しかもボーイズトークしてるらしくて。

「望って好きなやつおらんの？」

望:「おるよ………」

「ほんま？！えまじ誰や？！」

私もドキドキしながら聞いていた。

望:「………A /////」

「嘘やん？！あいつかわえーもんなー。」

望:「俺は顔なんかで選ばへんもん。」

_________

私はこれを全部聞いてしまった。

顔が熱くなって、にやけが止まらなくて。
嬉しくて。

それから夏休みに入った。