ただのイチャイチャ ページ9
このまま帰ったらアレだから、と
徹は私に飲み物を買ってくれた。
何も無かったかのように戻ると
はじめと京治はまだ話していた。
赤葦｢おかえり。｣
岩泉｢帰ってきたのか。｣
｢ただいま。｣
及川｢散歩がてら飲み物買ってきた。｣
岩泉｢A、｣
｢ん？｣
岩泉｢これだけ言わせて欲しい。｣
｢なになに、どうしたの｣
岩泉｢もしかしたら、赤葦が側にいても辛い時とかそういう事があるかもしれない。Aはいつも1人で全部抱え込む癖がある。だから、ちゃんと相談しろ。心に引っかかることがあるなら話せ。
赤葦とか及川とか俺に話せ、とは言わないし限定もしない。誰でもいい。ちゃんと解決しろ。｣
｢うん、｣
岩泉｢それだけ、約束してくれ。｣
｢わかった、約束する。｣
岩泉｢まあ、なんだ、その…幸せになれよ。｣
まるで娘を嫁入りさせる父親の様な言い方だ。
｢ありがとう、はじめ。｣
岩泉｢…おう。｣
及川｢もうこんな時間か…俺らは寝るから2人は部屋に戻りな。｣
｢うん、じゃあ、また明日。｣
赤葦｢では、失礼します｣
岩泉｢おう、明日な。｣
京治と一緒に部屋を出る。
赤葦｢今日は色々とごめん。｣
歩いていると突然京治が口を開いた。
｢色々あったね、｣
赤葦｢黒尾さん達スクイズボトル洗ってたのは
びっくりしたよ。笑｣
｢やっておくよ、って言ってくれたから甘えちゃった。｣
赤葦｢黒尾さん、後輩には意外と優しいよね。｣
｢普通に見てても優しそうだよ｣
赤葦｢…あのさ｣
空気が一気に変わった。
｢ん？｣
赤葦｢俺らの台で春高勝ったらさ、｣
｢あと1年後？｣
赤葦｢うん、そしたら一緒に住もうよ。｣
｢…勝たなくても、京治と住みたいってわがまま言ったらダメ？｣
赤葦｢っ、ダメじゃない！｣
｢でも、春高勝ってね、｣
抱きつくと京治は抱き返してきた。
赤葦｢勝つよ、絶対。｣
｢楽しみにしてる｣
赤葦｢うん、期待してて。｣
｢でも勝ったら京治モテちゃうからな〜｣
赤葦｢俺はAが好きだから意味ないよ、｣
｢可愛い子来ても居なくならないでね、｣
赤葦｢もちろん。｣
何だろう。離れたくない。
そう思って腕の力を強めた。
赤葦｢なに、どうしたの？｣
｢さっき徹と京治の話をしたの。｣
赤葦｢うん｣
｢そしたらさ、なんか…｣
赤葦｢うん、｣
｢すっごい会いたくなって、
すっごい好きだなって思って…｣
赤葦｢Aそれ可愛すぎるからやめて、｣
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作者名：まなか | 作者ホームページ：http://mana_no_syo_settu
作成日時：2019年4月20日 0時
