完結、しない ページ29
手を引かれて、リビングまで来た。
桜結｢戻ってきた！まだご飯出来ないから待っててね〜｣
月島｢赤葦さん、コンソメあります？｣
赤葦｢あるよ。今出すね。｣
私の手を離して彼は月島くんに
コンソメを手渡した。
赤葦｢えっと、ドライヤーね。｣
パタパタと部屋を出たと思ったら
ドライヤーを手にしてすぐに戻ってきた。
赤葦｢お願いします。｣
手渡してきて、近くのコンセントに線を差した。
ソファーの前に座る彼に対して
私はソファーに座った。
髪を乾かしてあげると
彼は段々私にもたれかかってきた
｢はい、終わったよ。｣
一応声をかけたが返事がない。
ソファーから立ち上がりドライヤーを片付けるが
彼は一向に動く気配がなかった。
｢京治？｣
どうしたのだろうかと顔を覗き込むと
彼は座ったまま寝てしまっていた。
月島｢寝ちゃいましたか？｣
月島くんが横に座ってきた。
｢うん、出来た？｣
月島｢はい、無事に。
今食べますか？？｣
｢うん、お腹すいたから食べちゃう。
蛍くんも一緒に食べよ。｣
月島｢そうですね、食べましょうか。｣
月島くんは料理をよそいにキッチンに向かった。
私はダイニングテーブルに移動した。
｢桜結さんは？｣
月島｢ケチャップまみれの服とエプロンを
洗濯しに行きましたよ。｣
｢さすがにあれはね、笑｣
月島｢びっくりですよ、はい。どうぞ。｣
目の前に料理が運ばれてきた。
｢わ、ハンバーグだ！！｣
月島｢喜んでもらえてよかった、｣
ほっとした月島くんを見て、頬が緩んだ。
｢へへ、ハンバーグ好きなんだよね私。｣
月島｢なら尚更良かった。
冷めないうちにどうぞ。｣
｢いただきます！｣
月島｢いただきます。｣
月島くんも席に座って一緒に食べた。
食事中は月島くんの色んな過去を教えてもらった。
｢ごちそうさまでした〜、
美味しかった！ありがとう！！｣
月島｢いえいえ。
あ、食器置いといてもらって大丈夫です。｣
｢はーい｣
流しに食器を置いて、
眠ってる京治の顔を覗き込む。
月島｢多分疲れてると思うんで
起こさなくていいですよ。｣
｢わかった、毛布持ってくるね。｣
そう言ってリビングを出て京治の部屋に入った。
｢毛布、毛布…｣
ベッドの上の毛布を拝借して、
部屋を出ようとすると、
机の上の書類に目が行った。
�狄箆�希望調査用紙�瓩判颪�れた紙には
彼の名前のみ書かれていた。
確か締切は来週だったはず。
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作者名：まなか | 作者ホームページ：http://mana_no_syo_settu
作成日時：2019年4月20日 0時
