放物線軌道~アネモネの花~ (ページ40)

今日:14 hit、昨日:7 hit、合計:3,273 hit

personality ページ40

｢自分で選んだの？｣
赤葦｢いや、その子が選んでくれたんだ｣
｢その友達、京治のことよくわかってるね、｣
半年くらい一緒に居たから分かったんだと思う。

赤葦｢うん、俺もそう思う。｣
棚にミストをしまって、洗濯機に目をやると
いつの間にか乾燥まで終わっていた。

洗濯物を取り出し、洗濯カゴに入れる。

赤葦｢あ、Aの服洗濯しちゃっていい？｣
｢うん、…え、待って！｣
服を手に取り洗濯機に入れようとした瞬間に
両腕を掴まれる。

赤葦｢え、なに、どうしたの｣
｢彼氏とはいえ、異性に洗濯してもらうの恥ずかしくて…｣
Aは顔を真っ赤にして俯いていた。
赤葦｢あー…そういう事か、見ないから大丈夫だよ、｣
｢絶対見ないって約束してくれる…？｣
赤葦｢うん、絶対見ない。｣
｢じゃあ…洗濯お願いします、｣
手が離れて、服を洗濯機に入れ、扉を閉める。

赤葦｢てかそんなこと気にしなくていいのに笑｣
｢気にするよ！下着とか見られたら恥ずかしいもん｣
赤葦｢え、今下着…｣
｢ちょ、言わないで！！！｣
赤葦｢言わないけど、どうしたの｣
桜結｢私が買ってきたやつ。
目視でサイズ測ってあとは私の趣味。｣
長いと思ったのか、姉ちゃんは洗面所を覗き込んで
会話に入ってきた。

赤葦｢あ、そう。｣
桜結｢ハグした時に下着の感触あってびっくりした？
さすがむっつり京治くん！｣
赤葦｢は！？むっつりじゃな、｣
桜結｢Aちゃん固まってるから、｣
姉ちゃんと言い合いをしていると
Aは顔を真っ赤にして固まっていた

赤葦｢A、｣
｢あ、ごめ…京治もそういう事考えるんだなって。
やっぱ男の子だね、｣
へへっ、と笑うAの様子を見て
嫌われている様子ではなかったので安心した。

桜結｢こんなむっつりだけどいいの？｣
｢全然気にしないです、男の子ってそういうもんですし｣
桜結｢よかったね京治くん｣
赤葦｢お願いだから余計なこと言わないで
A行こう。｣
半ば強引に手を引いてリビングに戻ると
月島はスマホとにらめっこしていた。

赤葦｢月島も好きな時にお風呂入っていいからね｣
月島｢ありがとうございます、｣
｢蛍くん何見てんの？｣
月島｢今日のゲームの動画です。山口が送ってくれて。｣
｢へえ…｣
今日のゲームは高校シャッフル形式で
木兎さんチームと黒尾さんチームに分かれていた。