放物線軌道 (ページ35)

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特になしページ35

さっきの言葉に深い意味は無いようで
京治くんは話題を変えた。

赤葦｢バレー、好きですか？｣
A｢うん。あ、でも見るのも好き！｣
赤葦｢明日はもっと面白い試合が見れるよ｣
A｢本当！？すごい楽しみ！！｣

そんな話をしているうちに
風呂場の前まで来ていた。

赤葦｢Aさん、明日５時に起きてください。
中庭で待ってるんで。｣
A｢そんな早いの…！？｣
赤葦｢明日烏野が来るんで
朝練早めにするみたいです。｣
A｢うーん、わかった。
起きれなかったら迎えに来て！｣
赤葦｢わかった。じゃあ。｣
そう言って離れてく京治。
なんか、言わなきゃ。

A｢京治｣
赤葦｢どうしたの｣
A｢メガネ、似合ってる。｣
赤葦｢そう？ありがとう。｣
少し嬉しそうにしながら歩いていった。

白福｢あ、ちょうど良かった
お風呂いいよ～｣
A｢はーい！｣

丁度雪ちゃん達が出てきて言われた。

雪ちゃんたち3年のマネージャーと入れ替わりで
私は脱衣所に入り、服を脱いでいく。

〝2人の速攻がすごい〟

A｢烏野…か。｣

期待と不安を交えた複雑な気持ちになりつつ、
浴槽に浸かる。

A｢どんな学校なんだろう。｣
京治も光太郎も褒めてたから
相当すごい人がいるのは分かるけど…

A｢もしかして負けちゃう…？｣
いやいや。それはない…と思う。

どんどんマイナスの方向に考えてしまう。
これ以上はやめておこう。

浴槽から出て、脱衣所で着替え
外に出ると京治が居た。

A｢あれ、どうしたの？｣
赤葦｢待ってた｣

もう少し話したいから、と。