覚えてないわけない ページ31
休憩が終わって
日が暮れるまでずっと練習試合をして
ヘトヘトな選手達にタオルを手渡した。
笑顔で受け取ってくれたり、
死にそうな顔で受け取ってくれたり…
A「はい、光太郎!」
木兎「おー!ありがとな!!
赤葦自主練!!」
私から笑顔でタオルを受け取って、
またコートに向かっていった。
皆さん、この人は疲れていないようです。
部員「木兎さんさすがだわ…」
「赤葦もすげーな…」
「あんなのもう取れない…」
「明日起きれなかったりして。笑」
部員は尊敬しつつ、冗談を言い始めた。
顧問の先生が集合をかけ、全員が集合する。
顧問「とりあえず1日お疲れ様。
7時半から夕飯食べれるようになるから
各自、自由な時間に食べてくれ。
明日は烏野も交じるから、
朝寝坊しないこと。以上、解散!」
部員「お疲れっした!」
白福「Aちゃん、コートとかはそのままで、
ドリンクボトルとビブスだけ洗おっか〜」
A「あ、うん!」
雪ちゃんがドリンクボトルの入ったカゴを、
私はビブスの入ったカゴを持って、
外の水道場に向かった。
白福「ちょっと明日の準備あるから私急ぐね〜」
そう言って、あっという間に
雪ちゃんの仕事は終わった。
A「お疲れ様〜」
1人でビブスを洗いながら
京治のことを考えた。
もう、夕飯食べてるのかな。
トスの練習でもしてるのかな。
着替えてるのかな。
何してるんだろう…とか。
木兎「A、俺のも洗って!」
と急いで脱いで私に手渡してきた。
A「はいはい。…ちゃんと背番号なんだね」
木兎「まあ、ユニフォームの代わりみたいなもんだしな」
A「ねえ、光太郎?」
木兎「ん?どうした?」
A「バレー、楽しい?」
木兎「すっげー楽しい!!
特にあのブロックを打ち抜いた時とか!
なんてったって俺は最強だしな!」
A「そっか〜」
そんな会話をしながらビブスを洗う。
木兎「A、もう一度バレーやんねー?」
A「もう、忘れちゃった。」
あの景色。あの感覚。
何もかも…全部。
木兎「まだ、忘れてないだろ。
好きだったぜ、サーブもレシーブも。」
A「…京治には?」
木兎「赤葦?言ってないけど。」
A「ならいい。」
ビブスを洗い終え、ハンガーにかけ
体育館に入りカゴを置く。
木兎「飯食わねーの?」
A「…夕飯終えたら体育館。」
光太郎の目が輝いた。
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作者名:まなか | 作者ホームページ:http://mana_no_syo_settu
作成日時:2018年3月8日 0時