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手当て ページ25

赤葦「じゃあ、行こっか。」
私の手を優しく引いて歩く京治くん。
A「え…っ、部室こっちだよ…?」
彼が部室の場所を忘れるはずがない。
なのに校舎の中に入っていく。

赤葦「手当て、してくれるんでしょ?」
俺の聞き間違い?と首をかしげてきた。

A「する。でも保健室じゃなくても…」
赤葦「部室は木葉さんとか居るし。」
遠慮なく保健室に入っていく京治くんを
慌てて追いかける。
A「手当てだよ…?」
赤葦「先生いないから、手当てしてよ。」
そう言うと彼はベッドに座った。
A「大人しくしててね…」
湿布を取り出し、氷と水を袋に詰める。

赤葦「よろしく。」
腕を差し出され、湿布を貼る。
その上に氷水の入った袋を当てた。

A「はい。終わり。
良くなるまでは氷水当てといてね。」
赤葦「A、ここ来て。」
片手でとんとん、と叩かれたのは
京治くんの膝の上で。

A「嫌だ。」
赤葦「何で?」
A「誰か来たら恥ずかしいし、重いし…」
赤葦「大丈夫だから、おいで。」
A「それが治ってからにしようよ」
赤葦「そこまで大人じゃないから待てない」
無理矢理私を膝の上に乗せ、
背後から抱きしめられてる形になる。

A「重いでしょ…?」
赤葦「全然。軽い。」
京治くんが腰に手を回してきて
氷水の入った袋がお腹に当たる。

A「京治くん、冷たい…」
考えてみればジャージ含め2枚。
この春とも冬とも言えない寒さ。
赤葦「ごめん」
そう言うと袋をベッドの上に置いて
また私を抱きしめた。
A「冷やさないとだめだよ」
赤葦「冷やさなくても治る。大丈夫。」
私の背中に京治くんが寄りかかる。

A「そろそろ光太郎、来るよ」
赤葦「ん…いいよ。」
少し眠そうな声。

A「京治くん」
赤葦「呼び捨てしてよ。」
A「京治…」
赤葦「なあに」
A「呼んでって言われたから…」
赤葦「赤葦くん、も好きだったけどね。」
A「何でもいいんじゃん。笑」
赤葦「良くないよ。恋人なんだから。」
A「恋人…うん。」
赤葦「はぁ…、癒される…」
彼は私の匂いを嗅いでそう言った。

A「あ、光太郎の家の匂いするでしょ…
泊まったから…ごめん。」
赤葦「大丈夫、しないから。
今日は家に泊まってってくれるんでしょ?」

私、この人には絶対適わない。

名残惜しくて→←異変


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設定タグ:赤葦 , ハイキュー , 梟谷   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:まなか | 作者ホームページ:http://mana_no_syo_settu  
作成日時:2018年3月8日 0時

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