放物線軌道 (ページ22)

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訳がわからないページ22

木兎｢そんな赤葦が好きだ！！｣
見事にスパイクを打ち、京治くんに抱きつく。

赤葦｢やめてください。気持ち悪い。｣
木兎｢赤葦冷たい！！前までは
俺は木兎さんの彼女じゃありませんだったのに！｣
赤葦｢じゃあ彼女出来たんでやめてください｣
木兎｢ノロケみたいで嫌！！｣

結局なんでも嫌、って言いそう。

白福｢Aちゃんおはよう～｣
体育館の扉を開いて来たのは雪ちゃんだった。

A｢雪ちゃんおはよう！｣
白福｢相変わらず仲いいね２人とも｣
A｢うん。雪ちゃんいつもこの時間に来てるの？｣
白福｢うん～。部員が来る少し前に来て、
部員が揃ったら朝練、って感じ。
私より早く来てるのはあの2人だけだよ～｣
A｢早くから来て練習して朝練出るの大変じゃないのかな…｣
白福｢まあ、体力有り余ってるから大丈夫じゃない？｣
木兎｢雪絵～、赤葦に彼女が出来て俺死にそう…｣
白福｢赤葦彼女出来たんだ～｣
赤葦｢まあ、はい。｣
白福｢もしかして…？｣
チラッと私の方を見た雪ちゃん。

赤葦｢ね。Aさん。｣
なんか嬉しそうな京治くん。
A｢うん。｣

白福｢言ってたもんね～よかったね～｣
A｢言ってたの！？｣
赤葦｢まあ…はい。｣
少し照れて目を逸らす彼。

木兎｢俺も彼女欲しい！！！｣
白福｢モテるのは顔だけでしょ～
バレーバカだからすぐ振られるし～｣
A｢光太郎昔からモテてたもんね？｣
私が嫌味っぽく言うとずんずんと近寄ってきた。

木兎｢赤葦も見る目あるよな～
中学時代めっちゃモテてた奴彼女にしてさ～｣
そう言ってニヤニヤしながら頭を撫でられる。

A｢光太郎、その顔気持ち悪い。｣
赤葦｢木兎さん、やめてください。
あんまり触らないで。｣
京治くんはパシッ、と光太郎の手を叩いた。
木兎｢ボディータッチもダメなのかよ！！｣
白福｢今のは木兎が悪い｣

木兎｢ふ、ふーんだ！！もう俺怒ったもんねー！
Aにスパイク打っちゃうもんねー｣
赤葦｢何回打たれても取りますけど
誰がトス上げるんですか｣
木兎｢赤葦に決まって…｣
赤葦｢彼女を自ら危険な目に遭わせるバカがどこにいますか。｣
木兎｢雪絵～！｣
白福｢Aちゃんいじめる為なら嫌。｣
木兎｢みんな酷い！！｣

黒尾｢ち～っす｣
孤爪｢ちょっと、靴くらい揃えて。｣

あれって…

木兎｢やーっと来たか｣

この中で状況把握できてるのは
光太郎、1人だけみたい。