検索窓
今日:27 hit、昨日:15 hit、合計:328,150 hit

彼女が本気を出した時4 ページ31

「笑い事じゃないだろ…あんな初配信で喧嘩うって」

『ちゃんと会社から許可とったから平気』

「あんなんサンドバッグにされても文句言えないぞ」

『いいんじゃない?私の本業がマネージャーであることは変わらないから』

「お前が傷つくだろ」

『……大丈夫だよ』

『きっと上手くいくから』

微笑んだ彼女が震えていたのは、寒さからわからないけど。

この決断をさせたのは間違いなく俺が原因だと思った。

『私は目に見えない言葉は信じない』

『私の目の前で私の目を見て言われた言葉が全てでしょ』

『だから…これから宜しくね葛葉先輩』

「……」

なんでとか言いたいことは沢山あったけどそれも全てあの配信が物語ってた。

オタクだなぁて思うところはあったけど。

ここまでするなんて。

ただの仕事上のパートナーや他のライバーの為に。

自分から身を投げるなんて思わないだろ。

「ほんと…馬鹿だなお前」

『ふふ、今更?』

『言ったでしょ』

『私は…』

ツンっと鼻にくるくらいキツいベリーの香り。

『2434が大好きだって』

それが吸った本数が1本だけではないことをしめす。

『帰るよ、葛葉』

差し出された手をみれば手のひらに十字架が刻まれてた。

きっと強くネックレスを握りしめたから。

コイツが不安な時や大きい舞台の時につける癖があったのを忘れてた。

となると。

《明日から毎日つけようかなって》

さっき家を出る時言った台詞は…。

自分が批判される事をわかったから。不安だったから。

あんな事言ったのか。

「…飯食って帰ろうぜ」

『珍しい、葛葉の奢り?』

「黙ってついてこねぇとイマドのおやつ食わすぞ」

『えぇ、それは人用じゃないじゃん』

マネージャーとしてでも俺や他のライバーを守ろうと行動したAを守る為にも。

俺はもっと頑張らないと。

俺には守るものが必要だから。

もっと強くならないと。

『葛葉』

『ライバーになってもファンなのは変わらないから』

『マネージャーも変わらないから』

『安心してね』

酒を飲みながらそう語るAを俺が守ろうと決めた。

いつだって自分を犠牲にする彼女だから…。

天使が怒ってます。→←彼女が本気を出した時3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (161 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
781人がお気に入り
設定タグ:2434 , VTuber , Kzh
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Nero(プロフ) - 零さん» ありがとうございます!応援が励みになるので嬉しいです! (2022年1月22日 0時) (レス) id: 8d2da00579 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - コメント失礼します。そして、一言失礼します。貴方は、天才ですか!!!!!!もう好きです!!付き合って下さい!!(突然の告白すみません🙏)これからも更新頑張ってください。 (2022年1月21日 23時) (レス) @page46 id: 46e0494878 (このIDを非表示/違反報告)
Nero(プロフ) - わー!お知らせありがとうございます。助かります (2022年1月15日 9時) (レス) id: 8d2da00579 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - オリフラたってますよ😧💦 (2022年1月15日 8時) (レス) id: f6ccfb747c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Nero | 作成日時:2022年1月13日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。