彼女が本気を出した時3 ページ30
『華々しい初配信とはならなくて申し訳ないですが』
そう笑う彼女の首元に光るネックレス。
『…この世界姿が見えないことで好きに言えるじゃないですか』
『それがいい言葉であればライバーの励みとなります。でも…批判的な言葉はいつだって人を傷つける』
『皆が応援してる、批判してるライバーも人なんです』
『画面越しでしか会えなくてもそこに存在していて同じように生きてます』
『それを…企業に属してるから反発できないだろって傷つけて壊す…そんなの許されないと思うんです』
『綺麗な世界だけをみせたいとは思ってませんが、私はリスナーの支えとなってるライバーを守る為に生まれました』
『貴方が傷つけてるその人の事を大好きな人がいること』
『それを理解した上で批判するなら…本社の人間である私にまず言ってください。的を得たクレームなら受け入れましょう。そうじゃなければやり返します。』
『私はライバーじゃなくなっても、マネージャーを辞めることになったて構いませんから』
『殴った分だけやり返される自信があるなら…いつでもどうぞ』
真っ直ぐにカメラを見据えるAと目が合った気がした。
自身の首で光るネックレスを握りしめた。
『…色々話しましたが正式にライバーとなったのは間違いないでこれからもにじさんじを宜しくお願いします!』
『以上、如月Aでした〜。皆様またお会いしましょう』
ぷつんと切れた配信画面を見つめる。
自分が配信中だとかそんな事も忘れてた。
「あー…ちょっと今日はこんな所で辞めるわ。わりぃ」
配信をきればジャケットを手に取り家を出た。
タクシーで本社まで迎えば顔見知りのスタッフを捕まえAの場所を聞くが配信後から見てないと言われ舌打ちしなから真っ直ぐ屋上に向かう。
扉をあければ。
いつもより濃いベリーの匂い。
『…ネットって怖いね葛葉』
『こんな言葉を受けながら活動してたんだね…みんな』
葉たばこを口にくわえながら前髪をかきあげたAが手すりによりかかって煙を吐き出していた。
「……俺の為?」
『んー…違うよ。最近社内で問題になってたんだ。会社も有名になってきたから…そういう荒らしも増えてて』
『他のライバーからも相談受けてた』
『それで決まったことだよ』
この短時間で我慢してたタバコに手を出すくらい緊張とストレスが溜まったのだろう。
『ふふ、スレもたったしコメント欄も荒れたし思わく通りかな?』
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Nero(プロフ) - 零さん» ありがとうございます!応援が励みになるので嬉しいです! (2022年1月22日 0時) (レス) id: 8d2da00579 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - コメント失礼します。そして、一言失礼します。貴方は、天才ですか!!!!!!もう好きです!!付き合って下さい!!(突然の告白すみません🙏)これからも更新頑張ってください。 (2022年1月21日 23時) (レス) @page46 id: 46e0494878 (このIDを非表示/違反報告)
Nero(プロフ) - わー!お知らせありがとうございます。助かります (2022年1月15日 9時) (レス) id: 8d2da00579 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - オリフラたってますよ😧💦 (2022年1月15日 8時) (レス) id: f6ccfb747c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Nero | 作成日時:2022年1月13日 20時