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彼女の秘密1 ページ18

最近、

『ごめん葛葉ちょっと外すね』

俺のマネが不調の様です。

仕事面では完璧なのは変わらずだが1つ変わったのは。

『すいません…少し席外します』

収録中は基本常に傍にいる彼女が気がつけばどこかに消え、ベリーの香りが強くなったこと。

「おい…A?」

『お疲れ葛葉、この後収録まで少し時間あるけど休む?』

「いや…いい…それより」

『そか。ならなんか食べれるもの買ってくるよ』

「なぁ…」

『今日少し寒いからココアとかでいい?』

「だからちげっ…」

『衣装とかも一緒に持ってくるからゆっくりしてて』

「A!!!」

逃げる様に控え室を出ようとするAの肩を掴み振り向かせる。

ビクッと震えた彼女と珍しく視線が合わない。

《葛葉》

いつもバカみたいにニコニコしながら俺の目を見つめてくるのに。

視線をあわせようとしゃがみ混み彼女の手を握れば冷えきっていた。

下から顔を見つめれば心做しかいつもより化粧が濃い。

「お前…もしかして」

『どうしたの葛葉…離してよ』

「こっちみろ」

彼女の不調に気づけなかった自分に苛立ち、いつもより低い声が出た。

恐る恐る視線をあわせたAの目元に手をやり化粧をおとす。

「…はぁ…お前やめろよ…化粧上手くなるの」

目元をさすれば隠されてたクマがでる。

「いつから」

『…大丈夫』

「質問の答えになってない。いつからって聞いてんの」

『……』

「言っとくけど嘘つくなよ、本社に確認すればわかるんだからな」

『……10日ぐらい』

「前より悪化してるし…バカかお前」

控え室のソファーにAを座らせれば隣に座る。

『仕事に支障ないから』

「あるだろ、最近収録中よくいなくなってた」

『…たまたま』

「煙草の本数増えてた」

『それは…』

片腕をまわし彼女の視界を塞ぐ。

そのまま自分の肩に頭を引き寄せた。

『くず…は?』

「寝ろ」

『でもまだ仕事…』

「うるせぇ。俺が眠たいからお前も寝るんだよ」

そう言えば俺自身も目をつぶる。

しばらくすれば隣から小さな寝息が聞こえ始めたが時折ビクッと震えるA。

「…馬鹿…俺がいるつーの」

まわした腕を起こさないように戻し手を握る。

「大丈夫だ、俺がいるから」

決して離れないように強く握り締めれば同じく握り返される。

安心したように眠るAを見つめてればいつしか眠ってたようで。

「葛葉さん〜収録…あらら」

2人仲良く寄り添い眠る姿がスタッフにより目撃された。

4人目のメッシャーズ?→←夢星家と



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Nero(プロフ) - 零さん» ありがとうございます!応援が励みになるので嬉しいです! (2022年1月22日 0時) (レス) id: 8d2da00579 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - コメント失礼します。そして、一言失礼します。貴方は、天才ですか!!!!!!もう好きです!!付き合って下さい!!(突然の告白すみません🙏)これからも更新頑張ってください。 (2022年1月21日 23時) (レス) @page46 id: 46e0494878 (このIDを非表示/違反報告)
Nero(プロフ) - わー!お知らせありがとうございます。助かります (2022年1月15日 9時) (レス) id: 8d2da00579 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - オリフラたってますよ😧💦 (2022年1月15日 8時) (レス) id: f6ccfb747c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Nero | 作成日時:2022年1月13日 20時

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