マネージャーとして1 ページ8
『はい、はい。そちらについてはお送りしました添付資料をご確認下さい』
葛葉のバースデーイベントが控えたある日。
私は本人と同じくらい忙しい日々を送ってた。
『ふぅ…』
「Aちゃん平気?」
今は葛葉に内緒でサプライズ動画の収録。
『叶…大丈夫だよ。当日葛葉が安心してステージ立てるようにならないと』
「Aちゃんさぁ、最近葛葉と会ってないでしょ」
『そうだね…配信とか優先してあげたいからなるべく私が解決できる事はしてあげないとって思ったら全然会わないね』
「だからかぁ〜」
『どうしたの急に?』
「なんでもなぁい。今日あたり1回様子みてあげたら?」
『今日かぁ…でも今日も仕事詰まってるしなぁ』
「まぁまぁ、葛葉には連絡しといてあげるから」
『……まぁ少しだけ顔みてこようかなぁ。ご飯とかも心配だし』
収録も終わり、久しぶりの葛葉の家に向かう。
配信中の為音を立てないようにそっと玄関をあければイマドがお迎えしてくれた。
『久しぶり〜』
ワンワンっと軽く吠えたイマドを抱えキッチンを覗けばデリバリーの山。
『全く…』
「…は?A?」
配信部屋から顔を出した葛葉の元にイマドが飛びつく。
『お疲れ葛葉、ご飯作りにきたよ』
「なんで急に」
『あれ?叶から連絡きてない?今日行くって』
「…叶の頼みで来たのかよ」
『そうじゃないけど』
「勝手にしろよ」
バタンっと扉が閉まった。
いつもより不機嫌そうな彼に首を傾げながら作り置きのご飯を作る。
2時間後。
『お疲れ様です、如月です。昨日の件なんですけど……』
バルコニーで煙草を吸いながら葛葉のステージ演出について打ち合わせる。
『はい、はい。そこは勿論わかってるんですけど…お願いします。私も手伝いにまわります。少しでも彼の希望を叶えてあげたいんです』
『え……?あぁそうなん当たり前じゃないですか』
『私がついてるかぎり葛葉が楽しく活動できるようにずっと彼には笑っててほしいんです』
『幸せにしてあげたいんです』
『その為なら自分の時間なんて全部葛葉に捧げますよ。それくらい私は自分の担当に本気なんです』
『ふふ…これ恥ずかしいので秘密にしてくださいね』
カタンッと音がしたと思えば後ろに口元を抑えた葛葉がいた。
『あ…すいません。後でまたご連絡しますね』
「A…」
『ご機嫌直った?葛葉』
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Nero(プロフ) - 零さん» ありがとうございます!応援が励みになるので嬉しいです! (2022年1月22日 0時) (レス) id: 8d2da00579 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - コメント失礼します。そして、一言失礼します。貴方は、天才ですか!!!!!!もう好きです!!付き合って下さい!!(突然の告白すみません🙏)これからも更新頑張ってください。 (2022年1月21日 23時) (レス) @page46 id: 46e0494878 (このIDを非表示/違反報告)
Nero(プロフ) - わー!お知らせありがとうございます。助かります (2022年1月15日 9時) (レス) id: 8d2da00579 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - オリフラたってますよ😧💦 (2022年1月15日 8時) (レス) id: f6ccfb747c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Nero | 作成日時:2022年1月13日 20時