Please keep holding my hands. ーどうか、この手を離さないでー (ページ37)

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凛サイド

龍友くんと想いが通じ合ってから、

本当に夢見たいで…

でも初めての恋の私は、

これからどうなっていくのか不安ばかりだった。

また私はそろそろ進路を決めなくちゃいけない。

でも、夢や進路先も決まってなくて…

そんな時、蒼宙が拓ちゃんと同じ道に

進みたいと言い出した。

そして、岩ちゃんの学校に行きたいと…

12歳離れた弟が夢を見つけ、不安が募る…

久しぶりに岩ちゃんが家に来た。

蒼宙のお受験を聞いて家庭教師をしてくれるらしい。

岩ちゃん「凛、久しぶり。学校はどう？」

凛「そろそろ進路希望出さなきゃいけないんだけど、まだ…」

岩ちゃん「ざっくり、文系か理系かは？」

凛「うーん、文系？」

岩ちゃん「ホントにざっくりじゃん？

じゃぁ、サービス系かIT系か？」

凛「…、」

岩ちゃん「違う聞き方しようか…

例えばだよ、

自分の大事な人、

家族や友達、

恋人に自分がしてあげたい事を

考えたらどうかな？」

凛「…、一度考えてみるね。

自分がこうしたいものって何かばかり考えてたから。

岩ちゃん、ありがとう。」