Please keep holding my hands. ーどうか、この手を離さないでー (ページ26)

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翌日は音楽祭。

俺たちも出るからGENEと楽屋は一緒。

ボーカル組はコラボもあるから先にリハに向かう。

昨日とは明らかに違う龍友。

臣も片寄も心配しているが声をかけられない。

龍友もケミストリーの方々に頭を下げる。

後からもう一度パフォーマーとリハがあるけど…

俺は龍友を連れ出した。

周りに人がいないことを確認し、

隆二「歌えないなら断れ。あちらにも迷惑だ。

それとも…」

龍友「隆二さん…

感情入れないとダメですよね…」

隆二「龍友…気づいたんだろ？

お前はどうしたい？」

龍友「えっ？」

隆二「この曲を誰に一番に聞いてほしいかってこと。

今日はそう思って歌え！

話だけは聞いてやる。

俺しか言えないだろ？」

龍友「はい。ありがとうございます。」

最終リハの龍友は、

まるでさっきの事が嘘のように変わっていた。

本番では、気持ちが凄く歌に込められていて

大人の男の表情にEXILE、三代目のメンバーも驚いていた。

その中で、健ちゃんが龍友から目を離さないで見ていたことに俺は気づかなかった。