最後の恋3 (ページ41)

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男としてⅠ ページ41

健二郎サイド
夕方、凛からメールがあって、まなさんが体調崩したとのこと。もともと頭痛持ちのまなさんが時々寝込んでしまう事もあるので、今回はそれのようだ。麗華さんもいるので心配いらないと入った。でも、今日の生放送の事もあり早めに切り上げて帰る事をNAOTOさんに伝えた。帰ろうとした時に
HIRO「健二郎いるか？上まで来てくれ」
健二郎「はい。」
部屋に入ると、1人男の人が俺に頭を下げて
男「今日はすみませんでした。ママタレの旦那です。」
HIRO「健二郎、世間が今日の生放送の事で騒ぎになっている。ママタレの事務所も対応に追われているみたいだ。」
健二郎「あのぅ、頭を上げてください。俺はどうしたらいいですか？」
HIRO「CMのこともあるから、中止にならないよう対応した方がいいと思うんだ。だからご主人と少し話をしてみないか？俺も一児のパパとして話をしてみたい。」
健二郎「HIROさんもですか？」
HIRO「嫌か？」
健二郎「いえ笑緊張します。」
男「すみません、よろしくお願いします。」
HIRO「なぜ奥さんはあんなに健二郎に突っかかっていったんでしょうかね？」
男「たぶん、羨ましかったんだと思います。俺、地方に行くコト多くてなかなか家の事もしてあげられず、構ってあげることも少なかったので…」
健二郎「そうですか。」
男「前はアイドルしてて、可愛いを売りでやってたので、ママになって焦りがあったのかもしれません。僕がもっと支えてあげれてたらと…」
HIRO「女性って結婚や出産すると強い反面、弱いところをあまり見せなくなるのかもしれませんね。たぶんご主人に心配させないようにとか、あとうちは大丈夫ですよアピールとか。マスコミって、すぐそういうのがあると飛び付くじゃないですか、だからそうなるのかな。」
男「隠したいけど隠しきれなかった…」
健二郎「きっと、寂しかったんだと思うので抱き締めてあげて下さい。きっと、旦那さんの前だと素直になれますよ。」
HIRO「俺もしてみようかなぁ。健二郎に言われたから笑」
健二郎「HIROさんもしてみて下さい。俺、抱きしめるたびに絶対守ろうと再確認できるんです。」
男「今日、ちゃんと話してみます。なので記者会見は僕が出て謝ります。」
健二郎「俺も自分の口で話します。しかし1日時間を下さい。まなさんに話をしてからでないと…」
HIRO「明日の夕方にしよう。俺も付き添うよ。それでいいかな？」
男「宜しくお願いします。」