支える側の想い ページ1
啓司サイド
涼も凛も志望校に合格して、今日は2人にお祝いを持ってきた。まなさんは産休に入ったが、健二郎のご両親もみえるので、あまりゆっくりはしていないみたい。麗ちゃんが心配していたから、今日はまなさんにもゆっくりしてもらおうと、俺の手料理を振る舞う。
ジッとしている方が落ち着かないと俺の横でサポートしてくれる。横でニコニコしている姿を見ると、時々胸が痛いが、後輩のお嫁さんになってしまったんだと実感する。
まな「啓司くん、今から言うことは私の独り言。だから聞き流してね。啓司くん、いつもありがとう。本当に感謝してる」
啓司「それ、独り言?」
まな「今からが独り言笑。好きになってくれたのに、啓司くんにいけなかったのは、私の弱さ。大事にしてくれるのはわかっていたのに、私がそれに甘えられないことわかってたから。…、啓司くんには幸せになってほしいと心から思ってる。」
啓司「…」
まな「私ね、1度失敗してるでしょ。相手の弱さを受け入れることができなかった。そして自分の弱さを見せることもできなかった…」
啓司「でも、健二郎は違った…」
まな「うん。私には本当にもったいないくらい。相手の弱さも自分の弱さも受け入れてくれる人。」
啓司「まなさん、もう独り言になってないよ笑 でもな、俺もまなさんに会えてよかった。好きになれてよかった。相手が健二郎でよかった。」
まな「私も啓司くんに会えてよかった。」
啓司「お願い、1度だけ抱きしめさせて。」
まなさんは頷くと俺の腰に手を回した。俺も愛しく彼女を抱きしめる。大きくなったお腹から温もりを感じながら。赤ちゃんと一緒に幸せになってほしい。それが俺の願い
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作者名:mana | 作成日時:2016年10月18日 8時