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啓司サイド


翌日、凛と葵ちゃんはよく笑っていた。

いっぱい話して泣いてスッキリしたといった感じ。

もちろん、失恋の傷は直ぐには癒えないだろうけど

ここにいる誰もが、葵ちゃんの幸せを願っている。


AKIRA「さぁ、凛と龍友と亜嵐は仕事だろ?

時間大丈夫か?」


亜嵐「龍友くん、凛ちゃんヤバイ!急ぐよ!」

龍友「凛、行くぞ!」

凛「葵ちゃん、あとお願いね。行ってきます。」


バタバタと出て行った…


葵「AKIRAさん、啓司さん、私も何かお手伝い

できませんか?」


啓司「葵ちゃんは大学では何やってるの?」


葵「芸術大学で空間デザインを専攻しています。」


AKIRA「…、スゴイな。

健二郎が確か美術大学少し行ってたから

聞いてみるか…。」


啓司「行ってたって10日間ぐらいじゃなかった?」


葵「凛からも聞いてます。イラストも油絵も陶芸も

なんでも出来るって。」


AKIRA「アイツ、器用なんだよな…

空手も県代表だったんだろ?ダンスもスマートに

熟すし、トークも…、羨ましいよ。」


啓司「役者もモデルも、ラジオもか…

これだけマルチにできるのはアイツぐらいだな。」


涼「おはよう。」

相変わらず、クールな涼が登場だよ。


啓司「朝メシ、あるぞ。」

涼「うん、ありがとう。」

AKIRA「就活はどう?」

涼「なんとかね…、午後からも面接に行く。」

啓司「夜はどうする?」

涼「病院に寄ってくるからいいや。」


そう言いながら、朝食をたべている。




コイツもね、抜け目のない奴。

反応はイマイチだけど、ちゃんとしっかり考えてる

今日だって、病院で健二郎のお母さんを誘って

話を聞くつもりだ。


啓司「なぁ、なんで京都で就職なんだ?」

涼「うーん、特に意味はないよ。」


AKIRAが俺の方を見てフッと笑った。

啓司「なんだよ…」

AKIRA「いや笑

ここは東京と違って、ゆっくりだな…。」


涼「健ちゃんがさ、年に何回もここに帰ってくる

意味がわかるよ。

蒼宙にはさ、ここが第2の故郷だと感じてほしい、

2人もそう思ってるんじゃない?」



お前はさ、会った時からどこか大人ぶってて

現実を見据えていた。

もう少し夢をみても、

追いかけてもいいんじゃないかって…


お前は、幸せか?

時々、心配になる。


周りを見過ぎて自分のことを後回しにしてないか?


もっと生きたいように生きろ!


お前の人生は一度しかない、


後悔だけはするなよ…

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作者名:mana | 作成日時:2017年8月22日 23時

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