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凛サイド


葵ちゃんと亜嵐くんのただならぬ雰囲気に

私はどうすることも出来なかった。


啓司さんに連れられて部屋に戻ろうとする後ろ姿を

追いかけようとしたのを龍友くんが止めた。


龍友「今は、啓司さんに任せよう。

葵ちゃんなら乗り越えられるよ、なっ?」

そう言って抱き締めてくれた。


今、私が行ってもなんて声をかけたらいい?

何をしてあげたらいい?


結局、私は何にもしてあげられないんだ…


龍友くんは、わかっていたの?



凛「ねぇ、なんで葵ちゃんを京都に呼んだの?」


龍友「凛はさ…、

葵ちゃんの恋を応援できるのか?」


思いがけない質問に驚いた。


龍友「俺は気づいてた…、葵ちゃんがどんどん

亜嵐くんに惹かれていくのを。

でも、葵ちゃんにはこの恋をあきらめてほしいと

思って、呼んだ。」



凛「…、どうして…?」


龍友「葵ちゃんと凛は違うだろ?

葵ちゃんは守ってくれる人がいるか?」


龍友くんの声が響いた…

私は健ちゃんや岩ちゃん達に守られてたのが

当たり前だったんだ。

そんなこともわからずに、葵ちゃんと亜嵐くんが

上手くいけばいいって。



龍友「俺は、凛の大切な親友にも幸せになって

ほしい。

次の恋に進んでほしいと思っているよ。

今、凛が出来ることをしておいで。」



凛「うん。」


お兄ちゃんもAKIRAさんも

そして亜嵐くんも、見守ってくれる。


亜嵐「凛ちゃん、ゴメン。

葵ちゃんには冷たい事も言った。

これからも凛ちゃんの友達としてしか見えない。」



凛「亜嵐くん、葵ちゃんはこれからもずっと

大切な人なの。

龍友くんが亜嵐くんを必要とするのと同じように

だから、これからもよろしくお願いします。」



亜嵐「うん。ありがとう。」



龍友くんが葵ちゃんのいる部屋の前で

ー今夜は2人で、いっぱい話しておいで。ー


そう言って優しくKissしてくれた。




部屋に入って、葵ちゃんと抱き合って

いっぱい泣いた。


葵ちゃんにもいつか素敵な恋が訪れますように…

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作者名:mana | 作成日時:2017年8月22日 23時

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