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涼「蒼宙、医者になりたいって言ってからさ、パパやママだけじゃなくて、俺や凛にも気を使ってるよな…。そんなのは自分を殺してしまってるんだよ。龍友くんが新しい家族になる。その龍友くんにまで蒼宙は遠慮するの?」
蒼宙「2人でお願いしたいこともあるでしょ?」
凛「蒼宙、龍友くんも私も今年も同じ気持ちだよ。それにね、私もお兄ちゃんも夢を掴むために家族にも迷惑かけたし、自分の気持ちもぶつけたよ。」
龍友「蒼宙、俺もな、お前の夢を応援したい。」
健二郎「誰も迷惑なんて思ってへんよ。だって家族なんやから、助け合うのが当然やろ?」
まな「蒼宙が一生懸命考えた事なら、聞かせて欲しいな。」
蒼宙「凛姉、龍友くん、…、僕、3人のお願い事ともう1つお願いしたいことがある。そして、2人が東京に帰ってきたら教えて欲しい。」
涼「じゃ、先にお参りだな。後からゆっくり蒼宙の話を聞こう。」
蒼宙「うん!」
俺たちより長くお参りしていた蒼宙。その横顔はあの頃より随分顔つきが変わった。
健二郎さんや涼くんじゃなくて、俺らが教えることなんてあるのか…?
山下家で食事をしていると、隣の涼くんが
涼「とんでもない事言い出すかもな笑」
龍友「俺で大丈夫なんかな苦笑」
涼「健ちゃんも気が気じゃないよね。」
龍友「そんな感じせぇへんけど。」
涼「龍友くん、両親と弟もお願いします。何かあれば言って、俺も話すから。」
龍友「もちろん。これからも京都には行かせてもらうから。涼くんも、次の夢見つけたんでしょ?」
涼「まだ、ぼんやりだけど…。また聞いてよ。」
龍友「楽しみにしてる。」
この後、蒼宙が俺に歌を教えて欲しいと言ったことに皆が驚いた。EXPGには通う時間がないから俺の空いた時に、そして凛のピアノで歌いたいらしい…
誰もが何かあるんじゃないかと思っていたが、あまりにもサラッと流した蒼宙。
健二郎「ほんならお前らよろしくな苦笑」
涼「それは、俺らには教えてやれないからな笑」
凛「何か歌いたい曲あるの?」
蒼宙「…、空。翼には内緒にしてね!」
翼に内緒か…。俺も兄貴として協力する。
きっと何かあるんだろうから。
東京では俺が、休みが続いた日は京都に行って凛と練習した蒼宙。
後から知ったんだけど、陽菜もピアノを練習していてEXPG大阪校で仁さんにあわせてもらっていたんだって。
蒼宙と翼と陽菜…、この3人が出会ったのも運命だったんだよな。その話はまた別のところで…

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作者名:mana | 作成日時:2017年8月22日 23時

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