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メンバー7人が頭を下げると
パチパチと徐々に拍手が増えていく。
そして、おめでとう!という声も…
頭を上げ、そして目の前のファンのみんなに、裏方の関係者、スタッフ、マネージャー、そしてメンバーの顔を見て、
龍友「俺は恋をしたことのない女の子に出会い、彼女のおかげで歌うことの心地良さを知ることができました。
してはいけない恋だと分かっていたけど…、先輩の忠告も守れず彼女と恋に落ちました。
メンバーにも迷惑かけてしまう、1人では彼女を守れないと知らされた時、俺は…、…、彼女の手を離そうとしました。」
溢れてしまわないように天を仰いだけど涙が頬をつたう。
龍友「彼女が事件に巻き込まれた時に、健二郎さんから、恋する素晴らしさと俺から離れても前を向いて歩ける強さを教えてやってくれと頼まれました。俺はなるべく彼女に寄り添って楽しく過ごしてたんやけど、彼女は気づいたんやろな…、俺と離れなあかんことを。彼女は俺にも家族にも誰にも相談せず、地方の短大を決めてしもた…」
あの時のことは鮮明に覚えている。
亜嵐「龍友くんから彼女と付き合っていると聞かされた時、俺たちも正直驚きました。俺はメンバーの一人でも反対なら別れてもらおうと思っていました。」
玲於「俺もなんで、先輩の娘さんって分かってて…なんで?ってムカついてた。でも、男として彼女が欲しい、理屈じゃないんだって言われて…、龍友くんが彼女を優しく見つめる目を見たら、そんな風に思える人に出会えたんだなって。」
涼太「龍友くんが彼女を必要と思うように、俺たちも龍友くんが必要なんです。」
裕太「2人とも遠距離恋愛になった後も、お互い目標に向けて頑張っていた。俺らはそんな2人を見て来たから。」
龍友「昨年、俺は突発性失声症になりメンバーから離れました。それに俺の気持ちも限界に来ていて…。お互い若さ故の行動に岩さんやAKIRAさん、隆二さんには迷惑をかけてしまいました。岩さんは彼女が小さい頃から可愛がっていたから、俺に無理だと判断したら返してもらうと宣言されていました。健二郎さんが俺たちのためにどれだけ動いてくれてるのか、そして彼女がどれだけの人に愛されて育って来たのか…」
隼「俺たちも龍友くんに頼ってばかりで、HIROさんや先輩達にも怒られて…。考える機会をそして今しなければならないことが見えてきたんです。」
メンディー「今、こうやってこの場にたくさんの人に支えられて立てることに感謝します。」

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作者名:mana | 作成日時:2017年8月22日 23時

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