Please keep holding my hands. ーどうか、この手を離さないでー第8章 (ページ34)

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さっき健ちゃんに電話したら
ーどうした？なんかあったんか？ー
急にかけたから心配させてしまったみたい
ー健ちゃん、あのね、龍友くんが大阪に来るの。
〇〇ホテルだけど、大丈夫かな？ー
ーあそこなら、よぅ使うから連絡入れるわ。ー
ーありがとう。あとね、聞きづらいんだけど…、
ママって健ちゃんに我儘とかいう？ー
ーアハハ。なんや、我儘言うたんか？笑ー
ーううん、言えなかった。だからかな、反対に心配させちゃったのかな？ー
ーなぁ、凛、会いたい時に会いたいって言えんくなったら大事なものなくしてしまうぞ。龍友の気持ち考えたことあるか？ー
ツアーで忙しいから邪魔しちゃいけない。マスコミに知られないように殻に閉じこもっていたのは私。
寂しくなるから携帯をなるべく見ないようにしてたのも私の考えで、龍友くんの気持ちを考えてなかった…
ー失くしてから気づいたって遅いんや。凛の我儘聞けやん男なら別れてしまえ。そんな奴とちゃうやろ？龍友は。大阪まで親父が送ってくれるんか？ー
ー駅まで頼もうと思う。それから特急に乗ればは間に合うから。ー
ーそうか。そう言えば、親父ら今日は結婚記念日か。お祝いはまたそっちに行った時やな…。ー
えっ？私もお祝いしてないや。あっ！
ー健ちゃん、もう1室部屋取れないかな？出来ればディナーも。ー
ー聞いてみるわ。ー
ー健ちゃん、それは私が払いたい。明日帰りに支払いに寄るから。ー
ー無理せんでええ。凛が提案してくれただけで嬉しいで俺が払うからええよ。ー
ーううん、今回だけはお願い。ー
ー、…、わかった。じゃ、連絡したらメールするな。凛、龍友も頑張れとるのはお前の存在があるからや。だからちゃんと気持ちを伝えてこい。ー
健ちゃんはいつも私の背中を押してくれる。
龍友くんにちゃんと気持ちを伝えよう。
その前に準備しないと。バタバタしてたら、
健ちゃんからメールが。
ー予約しといた。両親のこと頼むな。あと龍友にも連絡しとけよ笑ー
あっ、そうだよね。龍友くんに
ー今日おばぁちゃん達の結婚記念日なの。だからディナーは一緒でもいい？ー
明日の用意もして部屋にでようとすると、ピコン♪
ーわかった。大事な日だから何かプレゼント見ておくよ。ー
龍友くんも家族の一員としてお祝いしてくれる。
部屋を出て、おばぁちゃんにも一緒に行ってほしいって我儘を言った。
ちょっと驚いてたけど、龍友くんにも会うからオシャレしてきてともう一つだけ我儘を言った。
喜んでくれますように…