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玲於サイド

岩さんと凛ちゃんの姿を見て、
やっぱり勝てねぇ…
そう思う他なかった。
亜嵐「特別な関係か…。」
龍友くんは、どんな思いで2人を見ていたんだろう
今なら引き返せるなんて、この状況で言えるのは
岩さんだけ。
厳しさと優しさがあって、それに応える凛ちゃんも
本当に綺麗だった…。

そして認めざる得なかった俺の心のモヤモヤ。
龍友くんより早く出会っていたら…、っていう気持ちに気づいた時、正直驚いた。
凛ちゃんのことを話してくれた時、俺は龍友くんになんで健二郎さんの娘って分かってたんだろ?って言ったのに…
今だからわかるんだ。
龍友くんが、理屈じゃないんだ、男として彼女を欲しいって言った意味を。
隼「嬉しさ半分、寂しさ半分笑?」
玲於「バーカ!嬉しさしかないだろ?」
隼「俺の胸は空いてますから笑」
こんなおちゃらけている隼はきっと気づいている、俺の気待ちに。
隼「玲於…、凛ちゃんはGENERATIONSの女神になるよ、絶対。だからみんなで守ろうな。」
隼の何の根拠もない言葉なんだけど、そうなるような気がする。
玲於「みんなでお祝いだな。」
隼「おぅ。」
お前のおかげで泣かずに済んだよ…、サンキュ。


亜嵐サイド

みんなに認められた龍友くんと凛ちゃん。
本当によかった。
凛ちゃん、本当に綺麗だよ…。
啓司「娘を嫁に出す気分だよ…。亜嵐は、」
亜嵐「凛ちゃんが幸せで、幸せにしてるのが大事なメンバー。こんなに最高な事はありません。」
啓司「泣くなよ…。」
啓司さんがみんなに見えないように俺の前に立ってくれた。
亜嵐「すみません。」
ケンチ「啓司が一番お前の気持ちが分かるからな…。」
啓司「うっせー。」
啓司さんは、まだまなさんのことを想っているのだろうか…?
ケンチ「別にさ、想っててもいいんじゃない?彼女を傷つけなければ…。健二郎も龍友もわかってるよ…、お前らの気持ちなんて苦笑」
啓司「…だろうな。」
ケンチ「それでも、お前らに頼むってことは信頼しかねぇだろ?」
啓司「亜嵐、俺らも見つかるといいな…、男として欲しいと思える人に。」
亜嵐「はい。」

彼女を見つめる龍友くんは、俺たちには見せない
優しく暖かい。
お開きになってウトウトしかけている凛ちゃんをそっと抱き上げて健二郎さんと楽屋に戻る後ろ姿は、すごく男らしかった。
裕太「カッコええな、龍友くん。」
亜嵐「うん。」
裕太「ツアー成功させよな…、2人のためにも。
それが俺らの使命だから…」
裕太くんが誇らしくみえた。

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作者名:mana | 作成日時:2017年8月22日 23時

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