源家のあの長女？は… (ページ18)

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普「俺達の力になりたいって言った」

土籠「そうだ」

普「ならいっこだけワガママ聞いて」

『お願い…』

土籠「……いいよ」

普「やっりい」

普「蘭も”そう”なら…じゃあこれもらってよ」

と月の石？を渡す

土籠「宝物じゃあないのか」

普「うん俺と蘭はね、この石見てると自分もどこにだって行ける、やれるような気がしてた」

『…』

でも…

普「もうどこにも行かないって決めたから」

『いつか…死ぬって決めたから』

がばっ

土籠「目が覚めたか」

寧々「先生…」

土籠「オワ」

寧々「い、今のって…」

土籠「二番の時も見たろ依代に宿った記憶だ」

寧々「じゃあ…先生が言ってた未来を変えた人って…まさか…」

土籠「柚木普と、柚木蘭

昔の七番と源 Aだ」

寧々「でも…Aさんは今…」

土籠「不老不死だよ…」

寧々「え」

土籠「はァ…聞いてないことにしろ」

土籠「で、普通の「普」と書いて「普(あまね)」と読むんだ、変わってるだろう」

土籠「〜。世間様がそんな希望に満ちている中

”どこにも行かない” ”死ぬ”と」

土籠「そう言ったアイツを俺は担任として心配しているふりをしていた」

ふりなどのことを話し…

土籠「アイツらの本にはな将来教師になると書かれていた…蘭は源家の人間だったのに」

寧々「え？」

土籠「理科と算数の教師だ、二人共星好きだったが、蘭のほうは計算が得意だった」

土籠「しかも勤め先はこの学園生きてりゃ…死んだふりしなきゃ、俺の同僚だったなろ」

……

土籠「普は…あんな…ガキのうちに死ぬはずじゃあなかったんだがなァ…」

土籠「柚木普、柚木蘭は俺が知る未来を変えた…いや、蘭は”変えてきた”唯一の人間……だ」

土籠「蘭のほうは永遠に続く道を絶ち、違う道へ…永遠に続かないように、あの時の言葉通り…死ぬ、不老不死の呪いを解こうとしてる」

土籠「普は…続くはずだった未来を絶ち、あの時の言葉通り、どこへも行かずここにいる」

土籠「今でも七不思議七番目の怪異として」

その後…

『…』

余計なことを…まぁ、私が許せば死にはしないし…

花子「土籠」

土籠「…どうしました、七番サマ…零番サマ」

花子「ヤシロがさァなんとなーく変なんだけど…」

『何か余計なこと言った？』

土籠「さァて…俺の依代こ話ならしましたがね」

『…依代…ね』