語彙力の少ないタルパーとタルパの会話記録日記【15】 (ページ49)

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1/29　夜叉少女【※小説擬注意】ページ49

私はフッと上を見る｡黄色い月が私を照らした｡嗚呼､綺麗だな｡私はそう思いながら目の前の惨劇を見ていた｡
私の家族が殺された｡名も知らぬ誰かに｡目の前でニタニタ笑う下品な奴｡嗚呼､汚らわしい｡
気付くと私は犯人の首を掻き切っていた｡ドサリと倒れる人｡私の体は､こいつの血なのか家族の血なのか分からないほど赤まみれで､私は今の姿を想像するとギクリと肩を震わした後､泣き叫びたい衝動にかられた｡否､実際に泣いた｡声すらも出ず､私はただうずくまった｡

「おやおや､これはまた滑稽な光景じゃの｡」

突然そんな声が聴こえた｡パッと振り向くと其処には異国の人物らしき幼児が其処に立っていた｡

「…誰だ」
「なぁに､儂はただの魔法使いじゃ｡」
「…魔法使い?」

私が疑問に思いそう呟くと､幼児は嗚呼､そうじゃったか｡と呟いた｡

「不思議なものを生み出すのが､魔法使いと言う奴だ｡例えば､ほれ」

幼児がそう言うと､私の体についていた不快感がなくなった｡パッと私の手を見ると､血がついていなかった｡良く見ると､私の家族を殺した者､家族の死体すらもなくなっていた｡全てが無になったのだ｡

「なんだ…これは」
「お主｡女じゃろう?これからは､儂の家来として使わせようかのぉ｡」

目の前の幼児はそういうとケラケラ笑った｡

まぁ､その後は何事もなく朝を迎えたのだが､私は闇の世界で暮らすことを強いられた｡そして､これからもずっとあの幼児と一緒にいると思うと辟易した｡
ｰｰｰ
オチが思い付かなかった｡最後は小説で閉めます涼風梓です｡

でも書くことがないので終わりますね｡