わからない本音。 ページ17
Aside
…………パァン!!!
私は、思わず飛び出し、両手を広げた。
「……………クハッ…」
息の根が止まりきっていなかった1人が、中原さんに向けて拳銃を向けていた。
身を呈して、それを阻止した私の心臓には、貫かれた跡がある。
そのまま、力なく崩れ落ちる。
「…?!A!!!」
殺り終わった中原さんが駆け寄る。
横たわった私を抱え、怒鳴る。
「なぜ俺を庇ったんだよ!!なぜ異能力を使わなかったんだ!!お前なら出来たはずだろ!!身を呈さなくても!!阻止出来たはずだろ!!なのに!!なんで!!!」
「…………気付いた時には…心臓を貫かれていました……はっとした時には……遅かった………」
「中原さんに死んで欲しくない………そう思ったら…異能力を使うより先に……身体が動いてました………」
「これが……好きってこと、なんですかね………」
そこで私は息を引き取った。
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作者名:ソライロ☆彡 | 作成日時:2019年4月3日 2時