蒼い花が舞う夜に。 (ページ14)

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第13話。ページ14

私は、目を覚ました。
息があがり、何かが頬を伝った。

私が見ていたのは、悪い夢だったらしい。

亜美にもお母さんにも見放され、毎日暴言を吐かれる夢。

気付けば、カタカタ震えていた。

寒いわけではないのに。
恐いわけでもないのに。

そんな時、ドアの向こうから話し声が聞こえてきた。

それは声のトーンもいつもよりワントーン高く、喜びを感じられる、お母さんと亜美の声だった。

聞き取りにくく、所々聞こえなかった部分があったが、どうやら私の事らしい。

しばらく聞いていて、はっきり聞こえたことが1つだけあった。

それは、

「A、1週間後ここからいなくなるんだよね。…………良かった……。」

と言うことだった。

亜美の声がいつもよりワントーン高かったためか、声が大きかったらしく、聞こえたようだ。

私はふと、さっき見た夢を思い出していた。

捨てられて、ストレスのはけ口にされて……

ショックだった。

私、この家に必要とされてないんだ。
この世の中にも必要とされてないんだ。

そう思った時、また何かが頬を伝った。

私は、さっきまでより震えが酷くなっていた。

その後、しばらくして。

泣き疲れた私は、浅い眠りについた。