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第10話。 ページ11
目が覚めた。
息があがっている。
瞳から何かが落ちた。
それは、涙だった。
(さっきのは……夢……？)
辺りを見渡しても女の子はいない。
夢だったようだ。
夢だったことに安心したが、涙は止まらない。
本当、人間は解読不能だ。
私はいつまでハンディキャップを被っていればいいのだろう。
(もう許してよ……亜美に頼ってばかりの私を許してよ………)
その日はずっと涙に溺れていた。
亜美は、察してくれたようで、部屋には入ってこなかった。
花吐き病になる前までは、普通に過ごせないことが嫌で、亜美に迷惑をかけるのが嫌で、涙を零すことがあったため、そこまで不思議なことではなかったからだろう。
そっとしておいてくれて良かった。
いつまでも涙が枯れてくれなかったから。
恐怖が私を支配していたから。
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作者名：ソライロ☆彡 | 作成日時：2018年10月22日 5時
