☆10 ページ10
ICUにてあなたside
先生たちが戻ると、急に肩の力が抜けちゃった。
ここは患者さんで一杯だし、ピポパポ、いろんな機械が鳴っててうるさい。
だけど…
なんていうか…寂しいけど、それだけじゃない。
悲しい…っていうのとも違う気がする。
あ、分かった…この気持ちは一言じゃ表せないけど…多分、私は…
〈慰められたい〉んだ…。
だって、あんな事実を知っちゃったら、誰だって慰められたくなるよ…。
まだ、気持ちに整理がつかない。
まだ、受け入れられない。
まだ、認められない。
まだ、信じられない。
私が…
捨てられた、なんて。
あー、なんか心が苦しくなってきた。
胸がキューって痛い。
笑わなきゃ、笑顔にならなきゃ…
先生たちにも迷惑かけちゃう。
でも、そう思えばそう思うほど、苦しくて…
私は3歳の時に捨てられた。
まるで、ゴミみたいに、実の親に。
きっと、なにか事情があったんだ。
分かってる。
分かってるのに…
『ふわっ』
？
不意に私の頭の上に大きくて温かいものが乗った。
《っ！藍沢先生！？》
私の頭の上にあったのは藍沢先生の手。
隣には白石先生もいる。
藍沢「無理に笑わなくていいんじゃないか。」
えっ…。
藍沢「明るく振舞ったって、苦しい時は苦しいんだ。無理に自分の感情を殺すな。」
藍沢先生だって感情、殺してるじゃん…
でも…
藍沢先生は相変わらずのポーカーフェイスだったけど、目が…
なんていうんだろ…
優しくて、温かかった。
白石「そうだよ？泣きたい時は泣いちゃえばいいよ。」
でも…
《でも、先生たちに迷惑かけちゃう…》
藍沢「…たまには、迷惑かければいい。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 178人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちょこ。(プロフ) - Blueheartさん» うわ、、、、ごめんなさい！！！気づきませんでした。。ご指摘ありがとうございます。。。。 (2019年1月8日 14時) (
レス) id: 0cc43fda9d (このIDを非表示/違反報告)
Blueheart - ☆9って、莉里ちゃん、15歳じゃなかったですか？間違ってたらすいません (2019年1月3日 14時) (レス) id: d757884bbd (このIDを非表示/違反報告)
mana(プロフ) - 奈々さん» ありがとうございます！白石のシーン、増やしますね！ (2018年1月5日 12時) (レス) id: 2e1de89dff (このIDを非表示/違反報告)
奈々 - 読ませていただきましたー！ 続編の方にもコメントさせてもらいました。白石のシーンもっと見たいです！ 頑張って下さい、、！ (2018年1月4日 17時) (レス) id: aa02a5c4d2 (このIDを非表示/違反報告)
mana(プロフ) - うたプリ大好き?さん» Σ（ﾟдﾟlll）本当ですね… ご指摘ありがとうございます｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ 訂正しておきます！！！ (2017年11月27日 15時) (レス) id: 2e1de89dff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mana | 作成日時：2017年11月11日 15時
