恐怖 ページ19
無事、曲は完成した
言われた通り、私はジミンオッパに電話をした
『もしもし？終わったよ』
JM「ん、じゃあ鍵開けて」
『え？』
もしかして…と思って
インターホンをチェックすると
黒い帽子を深く被った人がいた
ずっと待ってたんだ…
『オッパ？』
JM「名前…」
鍵を開けて、呼ぶと
オッパは今にも泣きそうだった
『どうしたの？』
とりあえず家にオッパをあがらせて
ソファに座らせた
座るやいなや、オッパは私に泣きながら懇願した
JM「お願い…、ジョングギに会って欲しい」
なんとなく想像してた言葉と同じで
謝ることしか出来なかった
『…ごめん』
JM「ここ最近、アイツ寝れてないんだ
くまが酷くて、メイクヌナに酷く怒られてる…
なのにジョングギ、顔色ひとつ変えずに
ただ謝るだけなんだ…
もう、壊れそうで…
俺にはこれしか出来ないからっ」
まさかのカミングアウトに私は驚いた
ジョングギがそんな状態だなんて思ってもなかった
寂しい思いをさせていたんだと今更気付いた私は
自分の情けなさとジョングギへの申し訳なさに
涙が流れた
『私…怖いんだ笑…
もうすぐ動かないからだになるのと
いつか分からないみんなとの別れが』
余命が宣告された時
なにも考えられなくなった
なにも感じなかった
けど今になって死ぬことの恐怖が込み上げてきて
体は震えが止まらない
それに気づいたオッパは
私をそっと抱きしめてくれた
JM「大丈夫。俺たちがいるから
ジョングギも」
『…会うよ、ジョングギに』
JM「…ほんとにっ？」
『でも明日から入院…』
JM「じゃあ今から会おう」
オッパは私のスマホを取り上げて
ジョングギに電話をかけて私に戻した
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作者名：ネポムセーノ | 作成日時：2020年5月17日 7時
