ハプニング Side.Protagonist ページ6
出久対轟戦の序盤でした嫌な予感(というよりは視線か)は本当に嫌な方向で当たってしまった。
というのも、予想外中の予想外のことが我が身に起こってしまったからだ。
出久の様子を見に行った後のこと。
決して急ではなかった喉の渇きを覚え、喉に手を置いた。
(そろそろ“食事”の時間か)
「私、そろそろ控え室に行くね」
「相澤くんはそういえば次の次だったな」
「頑張って」
「応援しとるからね!」
「...えぇ」
全員の笑顔に見送られながら私が向かったのは、決勝戦進出者用の控え室...ではなく、選手用、つまりA組の控え室だった。
そこにあるのは、私が化物であるという確固たる”証拠”だった。
“それ”は確かに私の鞄の中にあるはずだった。
(!?)
ない。ない。
私は鞄を引っ掻き回しひっくり返すと言う、珍しく面倒な事をやってしまった。本当なら、その時水筒が落ちた弾みでする金属音があるはずなのに。
ドサドサ...。
ただそれだけだった。
「嘘だろう...?」
忘れた?まさか。
今日吸血の必要がある事は私が誰よりもわかっていた。
朝にも確認した。普段から使用している水筒が鞄に入っていることを。
最悪の予想が私の脳内を駆け巡った。
(盗まれた?まさか)
途端に、旋毛から爪先までに得体の知れない震えが走った。
“これ”の名前を私は知っている。
“これ”は”恐怖”だ。
(まさか...ただの悪戯にしろ...偶然が過ぎてる。それに...私の”秘密”を知っているにせよ知らないにせよ…“あれ”の中身が知られたら...)
体育祭どころじゃない。
「どうする...どうしたらいい?」
普段は独り言を言わないのに。それほどまでに動揺していた。
もし、その他諸々も見境なく襲う悪鬼と化してしまったらどうする?
相手は常闇踏影と強敵だ。
(次の試合は辞退するしかない)
...塩崎さん場外!飯田くん三回戦進出＿＿＿!!
「...!」
何故だ。
まるで何かの手の平の上に乗せられているかのように事が上手く運ばれている。
「...」
私は喉の渇きを抑えながらも、闘いの場へと向かった。
異変 Side.S.Aizawa→←異変への察知者 Side.I.Midoriya
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サラ(プロフ) - 未戳さん» お褒めいただき光栄にございます!楽しみにしていてください。 (2016年11月4日 22時) (
レス) id: cb57f05521 (このIDを非表示/違反報告)
未戳 - 今まで読んだ作品の中で一番面白いです!毎回楽しみにしてますよ!! (2016年11月3日 11時) (レス) id: e8817cfbda (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - ももタ郎。さん» ありがとうございます！是非とも頑張らせていただきます! (2016年10月11日 22時) (レス) id: cb57f05521 (このIDを非表示/違反報告)
ももタ郎。(プロフ) - 続編おめでとうございます！応援してます！ (2016年10月11日 22時) (レス) id: 222ce333cf (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - リズさん» ありがたいです!是非とも頑張らせていただきます! (2016年10月10日 20時) (レス) id: cb57f05521 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サラ | 作成日時：2016年10月10日 15時
