名は体を表す ページ36
「将来自分がどうなるのか、名を付けることでイメージが固まりそこに近付いてく。
それが『名は体を表す』ってことだ…”オールマイト”とかな」
最後の言葉は全員に、
特に私の肩にはどっとのしかかってきたような気がした。
それから15分後。
「じゃ、そろそろ出来た人から発表してね！」
まさかの発表形式ときた。
私はまだ白紙のボードを見て考えあぐねた。
「行くよ…」
自信満々に青山の掲げたボードに書いてあったのは
「輝きヒーロー、”I can not stop twinkling.”」
短文!!と全員からは突っ込まれたのは言うまでもない。まさかの英文。初っ端からとんだ大玉がぶち込まれたものだ。
しかし、結果“Can't stop twinkling”で落ち着いた。いきなりの一抜けに私の焦燥感が募った。
次は芦戸の「リドリーヒーロー『エイリアンクイーン』!!」。これは却下されていた。
残されたのは大喜利のような雰囲気だけだ。
三番手は蛙吹梅雨の梅雨入りヒーローFROPPY。
ミッドナイトからも賞賛を受け、二番目の脱出者となっていた。羨ましい。
(ヒーロー名、か)
生まれてこのかたまったくと言っていいほど考えなかった。それもこれも、ヒーローになろうと決意したのが遅かったせいだ。
そうこうしているうちにどんどん名前が挙がっていく。
「思ったよりずっとスムーズ!残ってるのは再考の爆豪くんと…飯田くんに緑谷くん、それに相澤さんね」
名指しされて本格的に悩み始めた。
教卓の前ではやけに昏い表情をした飯田天哉が彼の本名がそのまま書かれたボードを提示していた。
次は出久だった。教卓に乗ったボードに書かれてあったのは…。
「??」 「!?」 「えぇ、緑谷いいのかそれェ⁉」
私のみでなく、他のクラスメイトたちからも驚きの声が上がった。
「うん、今まで好きじゃなかった。けど、ある人に“意味”を変えられて…僕にはけっこうな衝撃で…嬉しかったんだ」
ボードに書かれていたのは『デク』。
ここ10年、ずっと彼を苦しめてきたであろう蔑称がそこには書かれていた。
「これが僕のヒーロー名です」
その朗らかな笑み一つで、頬が緩んだこと。
私自身、まるで気づいていなかった。
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サラ(プロフ) - 未戳さん» お褒めいただき光栄にございます!楽しみにしていてください。 (2016年11月4日 22時) (
レス) id: cb57f05521 (このIDを非表示/違反報告)
未戳 - 今まで読んだ作品の中で一番面白いです!毎回楽しみにしてますよ!! (2016年11月3日 11時) (レス) id: e8817cfbda (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - ももタ郎。さん» ありがとうございます！是非とも頑張らせていただきます! (2016年10月11日 22時) (レス) id: cb57f05521 (このIDを非表示/違反報告)
ももタ郎。(プロフ) - 続編おめでとうございます！応援してます！ (2016年10月11日 22時) (レス) id: 222ce333cf (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - リズさん» ありがたいです!是非とも頑張らせていただきます! (2016年10月10日 20時) (レス) id: cb57f05521 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サラ | 作成日時：2016年10月10日 15時
