表彰式 ページ14
「 こんなの…こんっ…」
突然勝己が糸の切れた操り人形のように地面に崩れ落ちた。主審の“個性”だ。
「轟くん場外!!よって…爆豪くんの勝ち!!」
『以上で全ての競技が終了!!
今年度雄英体育祭1年優勝は…A組、爆豪勝己!!!!』
二人が眠る中で、歓声は響き渡っていた。
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花火の音が気に障る。耳ではない、気に、だ。
今、表彰式が始まろうとしていた。ベスト3に上り詰めた四人(つまり私は含まれている)は表彰台に上がってそこでメダルを授与することになっている。
今正に立っているこの場所がそうだ。
「それではこれより!!表彰式に移ります!」
移ったはいいが、隣で拘束具で動きを抑えられた勝己がその隣の轟を今にも取って喰おうと言わんばかりに身動いでいるのが気になるところだ。
目が覚めてからずっとこの調子らしい。
優勝も納得いっていないこの状態で果たしてメダルを授与してもらえるのだろうか。
「3位には相澤さんともう一人飯田くんがいるんだけど、ちょっとお家の事情で早退になっちゃったので、ご了承くださいな」
何かあったらしいが、私には知らぬことなので介入しないでおく。
「メダル授与よ!!今年メダルを贈呈するのはもちろんこの人!!」
コート場外から気配がする。
「私がメダルを持って来」「我らがヒーローオールマイトォ!!」
被ったことに対し、オールマイトは小刻みに震えていた。メダル授与の役割を思い出してか、すぐに立ち直ったが。
「相澤少女おめでとう!強いな君は!」
「それはどうも」
思ってもないことを言っているように聞こえるかもしれないが、本心だ。��1からの賛辞はなかなか耳に心地よい。
頭を垂れて、メダルを受け取った。
「相手に真摯に向き合う君の態度、実に素晴らしかった!その姿勢を忘れずにこれからも何事にも取り組んでほしい!」
「はぁ」
太い腕が私の身体を包み込む。抱擁だ。
筋骨隆々のそれが離れていった時、感じた胸中の想いは何だったのだろう。
切なさ、だろうか。
私に離れていったオールマイトは次に2位の轟へと向かっていった。
…轟少年、おめでとう。決勝で左側を収めてしまったのにはワケがあるのかな。
…緑谷戦でキッカケをもらって...わからなくなってしまいました。
別に聞き耳を立てているわけじゃない。聞こえてきてしまうだけだ。
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サラ(プロフ) - 未戳さん» お褒めいただき光栄にございます!楽しみにしていてください。 (2016年11月4日 22時) (
レス) id: cb57f05521 (このIDを非表示/違反報告)
未戳 - 今まで読んだ作品の中で一番面白いです!毎回楽しみにしてますよ!! (2016年11月3日 11時) (レス) id: e8817cfbda (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - ももタ郎。さん» ありがとうございます！是非とも頑張らせていただきます! (2016年10月11日 22時) (レス) id: cb57f05521 (このIDを非表示/違反報告)
ももタ郎。(プロフ) - 続編おめでとうございます！応援してます！ (2016年10月11日 22時) (レス) id: 222ce333cf (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - リズさん» ありがたいです!是非とも頑張らせていただきます! (2016年10月10日 20時) (レス) id: cb57f05521 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サラ | 作成日時：2016年10月10日 15時
