久しぶりの ページ31
推薦者は一足先に入試が執り行われる。1月中盤にはもう追い込みの時期だった。
私はあの日以来出久との接触を少なくした。というよりも、先方がそのように望んだ。トレーニングを始めるらしい。私もそういうことなら、と距離を置くことにした。
今現在、トレーニングの一環の明朝のランニング中だ。
今までヒーローを目指していなかったから、こういう事は初めてで慣れない事もあった。今は何とかやってけている。
(そういえば、出久の奴、大分身体つきが変わってきてたな)
この前体育の時に見たが、投球の時以前よりも飛距離が伸びていた。体操服から覗いていた腕の筋肉にも発達が見られていた。
(あいつの方も大分進んでいるらしいな)
そういえば、私は他人のことを気にかけられるようになったのだろうか。
それについてはまだ不明だが…。
「…!」「お」
なんと、道中勝己と出会った。向こうも自主トレーニングの真っ最中らしくジャージ姿で、口元に白い息を纏っている。
この出会いはいつもより早く起床していたから起こった対面だが…これを『偶然の楽しみ』ととるか『運の尽き』ととるかは個人の好みといった所だ。
しかし、今の私ではどちらか決定できない。
「おはよう」一言だけそう挨拶して通り過ぎようとした。別に彼からの返事は期待してない。
しかし。
「おい待てや」
何とすれ違おうとしたところで、肩に手を置かれた。
それを振り切って行っても良かったんだが、そうしてしまうと後々面倒だという雰囲気が今の彼にはあった。
私は仕方なく同行する事にした。
「おらよ」
「…ありがとう」
今私たちは、
(君、何だ。今年に入ってから様子がおかしいだろう)
もしかして、こいつは私の知ってる爆豪勝己じゃないんじゃないか?
例えば目の前のこいつは実は彼に化けたUMAとか地球外生命とか狐狗狸とか…。
出久に対しての接し方は別としよう、もしかしたら私の知らないところで二人何かあっただけかもしれないから(大当たり)。
「君にお茶に誘われる日が来るなんて思ってもみなかった」
「あんだとてめぇ！人がせっかく奢ってやってるつうんに…!」
「うん、いただきます」
私がプルタブを引いて口を付けたので、勝己は私から缶を取り上げる機会を失ったものだから、ケッと吐き捨てた。
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ハック - ぶつかりあえのところヒーロになっとる (2021年9月25日 22時) (
レス) @page29 id: 0c5e7e9ecb (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - 時雨さん» はい、私もおもくっそ楽しみです。 (2017年1月6日 7時) (レス) id: cb57f05521 (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - 時雨さん» わぁお!!本当ですね、ご指摘ありがとうございます。 (2017年1月6日 7時) (レス) id: cb57f05521 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - 瞳孔じゃなくて同校じゃないですか？「恐るべし」の所 (2017年1月5日 23時) (レス) id: c6b79d49da (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - 夢主ちゃん可愛いぃぃぃぃ！家庭教師ヒットマンREBORNご存じなんですね！私エルドライブアニメ化楽しみすぎて寝れないです (2017年1月5日 22時) (レス) id: c6b79d49da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サラ | 作成日時：2016年8月6日 17時
