コンプレックス Side.K.Bakugo ページ22
結局、Aちゃんはその一件以降学校に戻って来なかった。元々天才、不思議っことして一線引かれてた彼女を気にかける人の方が少なかった(かっちゃんは少しくらい慌てたっていいはずなんだけど)。
かく言う僕も人のことは言えない。
酷い話だけど、先生の吉報(少なくとも僕だったら)がリフレインしてる以上、とてもそんなことできなかったんだ。
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待ち侘びていた下校時間、僕は一人机上のノートを見つめていた。
思い返してみれば、初めての友達のことなんて何も知っちゃいない気がした。
(僕わかんないよ…Aちゃん)
僕だったらヒーローになれる可能性があるなら、喜んで飛びつく。僕だったら雄英からの推薦、喉から手が出るほど欲しい。
でも君は、顔色一つ変えなかった。
僕の欲しいもの、全部持ってるくせに君はいつも無関心って顔。
大切なノートを思わず握り潰してしまうんじゃないかってほど、手に力が入る。
決して思ってはいけないことを思っている僕自身にも嫌気が刺した。こんなこと思ってる時点で、ひどく情けなかった。
突然、皺のついたノートが僕の手中から消えた。犯人はすぐにわかった、かっちゃんだ。
「話まだ済んでねーぞデク」それが何か聞いた取り巻きに彼がノートを見せると、また嗤われた。
「返してよ!!」
そんな願い聞き届けられずに、かっちゃんは思ってもみなかった行動に出た。
僕のノートは、次の瞬間かっちゃんの両手の間で爆破した。情けない悲鳴が僕の口から飛び出ていた。
「一流のトップヒーローは大体学生時から逸話を残してる。
俺はこの平凡な私立中学から初めて!唯一の!『雄英進学者』っつー“箔”をつけてーのさ。まー完璧主義なわけよ｣
普通ならみみっちいとかツッコむところなんだろうだけど、臆病な性分が決して許さなかった。
「つーわけで一応さ、雄英受けるなナードくん｣
かっちゃんの威圧感漂う笑顔と黒煙を帯びた左手が、僕の口を完全に塞いでしまった。
｢いやいや…流石になにか言い返せよ｣ ｢言ってやんなよ。かわいそうに。中3になってもまだ彼は現実が見えてないのです｣
気がついたら、かっちゃんも取り巻きも教室を出ようとしていた。
｢そんなにヒーローに就きてんなら効率いい方法あるぜ。来世は個性が出ると信じて…
屋上からのワンチャンダイブ!!｣
流石に僕もその言葉には振り返ってしまった。とは言っても、少し脅されたらまた言い返す気力を失ったけど。
相澤消太からの一言 Side.S.Aizawa→←天才とナード
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ハック - ぶつかりあえのところヒーロになっとる (2021年9月25日 22時) (
レス) @page29 id: 0c5e7e9ecb (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - 時雨さん» はい、私もおもくっそ楽しみです。 (2017年1月6日 7時) (レス) id: cb57f05521 (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - 時雨さん» わぁお!!本当ですね、ご指摘ありがとうございます。 (2017年1月6日 7時) (レス) id: cb57f05521 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - 瞳孔じゃなくて同校じゃないですか？「恐るべし」の所 (2017年1月5日 23時) (レス) id: c6b79d49da (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - 夢主ちゃん可愛いぃぃぃぃ！家庭教師ヒットマンREBORNご存じなんですね！私エルドライブアニメ化楽しみすぎて寝れないです (2017年1月5日 22時) (レス) id: c6b79d49da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サラ | 作成日時：2016年8月6日 17時
