“個性”ヴァンパイア Side.Protagonist ページ14
私自身にとって、この“個性”は謎が多かった(例えば同じ人間として生まれたのにどうしてこうも人間離れした人格なのか、とか)。
その為、先ず『個性届け』を出すのに(消太と共に)一苦労した。
人間はまず戸籍だとか規則で相手を縛ろうとする。
個々のルールや常識を相手に押し付けんとするのは人間の悪い癖だ。
そうそう、話は戻すが私は一応『個性届け』は『五感発達』、『変幻自在』、『増強』で登録している。複合型にしても多過ぎるが何とかそのあたりは先祖返りだ何だと役所には誤魔化せた(実はそう珍しいことでもないらしい)。
この点で、私と消太はもう国すら欺いたことになる。国家規模の詐欺だ。つまり私たち二人は共犯者、完全に運命共同体となったという事だ。
けれど、仕方ないだろう。他人から血を吸わなければ生きていけない。
そういえば、吸血に関しては新たな新情報が舞い込んだ。
どうやら私の食事は人間以外でも成り立つらしい。これは齢八にして知った事実だ。切っ掛けは、偶然私の前を横切った鳩に興味本位で喰らい付いた時だ。人間の物程ではないがその鳥は美味だった。おまけに身体にも害はなく。
それまでは消太に日々血を提供してもらっていたわけだが、この発見は大きかった。
そしてもう一つ。
私は「異形型」の“個性”に属することを前提とするが、実は身体である液体(血液?)は徐々に消えていってる。
わかりやすく言ってしまえば、人間が食物を消化して排泄するのと同じ原理だ。
この為に、私は日々の吸血が欠かせないわけだ。
己の身を守るために。己が死なないために。
それに…実はこの吸血という行動は私にとってはこの上なく至福なのだ。この為に私は生きているのだ、と錯覚するほどの快楽がそこにはある。
そのせいなのか、生理的欲求のせいなのかは知らないが、私は命が危ぶまれる程度に血が足りなくなると、とてつもない飢餓に陥るようになった。
あれは例えるなら、それこそ地獄のような苦しみだ。
もう長いことそんな状態にはなっていないが、もし、またなったらもう手遅れになる可能性がある。
昼間は公共の場にいるわけだし、出久も勝己もその他諸々も見境なく襲う悪鬼と化してしまうからだ。それこそ消太と初めて会った時に、見境なくその腕に喰らい付いた時のように。
要は、私は今日と明日を生きる為だけに、怪物としての生を受け入れなければならないのだ。
爆豪勝己の苦悩 Side.K.Bakugo→←緑谷出久と Side.I.Midoriya
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ハック - ぶつかりあえのところヒーロになっとる (2021年9月25日 22時) (
レス) @page29 id: 0c5e7e9ecb (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - 時雨さん» はい、私もおもくっそ楽しみです。 (2017年1月6日 7時) (レス) id: cb57f05521 (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - 時雨さん» わぁお!!本当ですね、ご指摘ありがとうございます。 (2017年1月6日 7時) (レス) id: cb57f05521 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - 瞳孔じゃなくて同校じゃないですか？「恐るべし」の所 (2017年1月5日 23時) (レス) id: c6b79d49da (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - 夢主ちゃん可愛いぃぃぃぃ！家庭教師ヒットマンREBORNご存じなんですね！私エルドライブアニメ化楽しみすぎて寝れないです (2017年1月5日 22時) (レス) id: c6b79d49da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サラ | 作成日時：2016年8月6日 17時
