緑谷出久と Side.I.Midoriya ページ13
無個性故に世界から弾かれた社会的弱者。
一言で僕を纏めるとそんな感じ。
齢四歳にして、僕は世界が平等でないことを知った。
その時から友達だってろくにできなかったけど、一人だけ例外がいた。しかも女の子だ。
多分もし彼女…Aちゃんがいなければ、僕には女の子の友達なんて、一生できてなかったのかもしれない。
齢四歳にして僕の世界の中心は幼馴染と彼女となった。
始めはそう・・・彼女に理由もわからず声をかけられた時。
「私と仲良くしよう、君」思わず素っ頓狂な声を出してしまっても、その時は仕方ないと思う。
“個性”が無いと発覚した時から、僕の周りには人が自然といなくなった。
それまで一緒に遊んでいた事も多かったかっちゃんだって、一緒にいる時間がめっきり減った。
『無個性』だから。
たったそれだけで、人が僕から離れて行く理由になり得たのだ。
何たる理不尽。
けれど、人は生れながらにして平等でないことを僕は一番よく知っていたので、そんなものなのかな、と一人勝手に納得してしまっていた。
「おい!!」直ぐさま、かっちゃんが彼女に対して怒号を浴びせた。多分、本当なら彼の隣に座っていた筈の彼女が自分には見向きもせずに僕の元へ行ってしまったのが我慢ならなかったんだろう。当時からかっちゃんのプライドはその程度には高かった。
「何だい君は」まあ初対面でその事もわからない彼女のこの反応は至極当然と言えよう。
「てめぇ何でそんなデクと…!!
そいつは“無個性”の木偶の坊なんだぞ!?
そんなヤツと友達になりたいんかてめぇは!!」
「なるほど、デク君か。よし、デク、よろしく」彼女はまるで�猝妓沈��瓩硫爾蠅�聞こえなかったかのようにマイペースに会話を続けた。
「へ…?なん」僕は思わずまた間抜けな声を上げた。「無視すなぁ!!」
「勝己くん落ち着いて…!!」
その後は暴れるかっちゃんを宥めるのに一苦労だった事はよく覚えている。
機嫌を損ねた彼を止めるのは正直先生でも手を焼くくらいだったし、彼女だってその件以降は、彼に目を付けられてしばしば八つ当たりされる事があった。
どうしてあの時彼女が僕と友達になろうと考えたのかはわからない。
けど、その時の僕は舞い上がりそうな程に嬉しかった。
僕の身の上を敢えて知った上で『友だち』になってくれた彼女は、僕の人生の中では掛け替えのない存在だ。
少なくとも、あの時の僕にとって彼女は、オールマイト以上に偉大なヒーローだった。
“個性”ヴァンパイア Side.Protagonist→←餌になった自尊心 Side.K.Bakugo
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ハック - ぶつかりあえのところヒーロになっとる (2021年9月25日 22時) (
レス) @page29 id: 0c5e7e9ecb (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - 時雨さん» はい、私もおもくっそ楽しみです。 (2017年1月6日 7時) (レス) id: cb57f05521 (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - 時雨さん» わぁお!!本当ですね、ご指摘ありがとうございます。 (2017年1月6日 7時) (レス) id: cb57f05521 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - 瞳孔じゃなくて同校じゃないですか？「恐るべし」の所 (2017年1月5日 23時) (レス) id: c6b79d49da (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - 夢主ちゃん可愛いぃぃぃぃ！家庭教師ヒットマンREBORNご存じなんですね！私エルドライブアニメ化楽しみすぎて寝れないです (2017年1月5日 22時) (レス) id: c6b79d49da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サラ | 作成日時：2016年8月6日 17時
